Scannapieco Ionata Roders Penn / Tenor Legacy

2014/09/21

Tenor Legacy ジャケット

2009年にリリースされたイタリアのサックス奏者Daniele ScannapiecoとMax Ionata、アメリカのリズム隊Reuben RodersとClarence Pennの4人名義でのアルバム。

Daniele Scannapiecoというと10年くらい前にトランペットのFabrizio Bossoらとのグループ「High Five」で知って以来なんですが、彼らのグループで<イタリアン・ジャズ=わかりやすく陽性なメロディラインとほどよく熱い演奏をベースにしたハードバップ>というイメージを植え付けられていました。

イタリアン・ジャズとアメリカン・ジャズの融合ということでどんなきっかけでこのメンツが集ったのかは分からないけど、集まってみたら4人とも'70年代前後の生まれの同世代ということで、国は違えど経験やスキル的なもの、音楽的なバックボーンなどにある程度近いものを感じているのかも。

このアルバムでは、Scannapieco (#1,9)・ Ionata (#3,4,5,9) ・Penn (#2,8)・Rogers (#6) といった各メンバーのオリジナルとスタンダード・バラード Chelsea Bridge などの楽曲で構成されています。イタリア組はさきのイメージまんまのハードバップ、アメリカ組の楽曲はブルックリンあたりのダークな感触をもつメロディで作られていたりして、イタリア組とアメリカ組の楽曲を意識して分けて聞いてみると微妙にリアルタイムでのバックボーンの違いが分かって面白いです。


ライナー内の写真

テナー2人がフロントということで、ScannapiecoとIonataの聞き比べって避けられないと思うんですが、ライナーの写真や動画の外見のまんま、筋肉質で腕っ節も強そうな左のScannapiecoは硬質でキレ・スピードのあるフレーズ、大きい腹袋のおかげで肺活量が大きそうな右のIonataはゆったりとした太いフレーズで違いを聞かせてくれます。

このアルバムの聞きどころはこの2人のサックスの音色でしょう。サックスという楽器の鳴り方がよくでていて、それだけでもこのアルバムは価値ありです。

ただ全体的に熱いハードバップ・アルバムなのかというとそうともいえなくて、「High Five」のようなソロの応酬のようなシーンはあまりなく、基本線としてアンサンブルを重視した演奏に終始していると感じました。楽曲もメンバー持ち寄りの割にそれなりに統一感はあるものの、4人が融合しているシーンが少なく、メロディも中途半端な印象が残りました。そこが残念かな。

この編成ならば4人のソロや絡みをもっと聞きたいというのが人情というものだから。



Wala Wala (Reuben Rogers)



Personnel
Daniele Scannapieco : tenor sax
Max Ionata : tenor sax
Reuben Roders : double bass
Clarence Penn : drums

Tracks
1. ClaRub
2. Night of the Mosquito
3. New York Dream
4. Dadhgab
5. Rainy Day
6. Wala Wala
7. Chelsea Bridge  (Strayhorn, Wilson)
8. Pennillium
9. Sergio’s Tune

Rel:2009 PICANTO Records PIC014
Recorded at Zork Studio, Buccino SA, August 4th & 5th ,2008

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