ancestral memories / Yosvany Terry, Baptiste Trotignon

2017/11/05



キューバのサックス奏者Yosvany TerryとフランスのピアニストBaptiste Trotignonが、ドラムにJeff "tain" Wattsを迎えてのアルバムをリリースしていました。

Yosvany TerryはEnrico Pieranunziの「Latin Jazz Quintet」(2010 過去記事)で、Baptiste Trotignonは「SUITE...」(2010 過去記事)や「HIT」(2014 過去記事)などのアルバムでパッション高めな演奏のイメージをもってて、そこに圧も手数も過剰(?)なJeff Wattsのドラミングがかぶってくるんですからどう転んでも温度感は高そうです。

楽曲は全10曲をYosvany TerryとBaptiste Trotignonが5曲ずつ提供していて、動的な楽曲と静的な楽曲は7:3というバランス。Yosvany Terryのイメージからラテンジャズ色が強いかと予想していたけど、意外にストレートなジャズです。

ご機嫌なフレーズやchekereの効果でラテンのエッセンスはもちろんあるけれど、全体的にはYosvany Terryのややダークなフレーズがベースとなっている楽曲が多い印象。Baptiste Trotignonはスローな楽曲では流麗な旋律で、動的な楽曲ではパーカッシブな演奏で対抗して、持ち味を存分に発揮しているし、盛り上がるところでJeff Wattsが煽りまくる。特にTrotignonとWattsの相性がいいですね。

というわけで、3者のストロングポイントが出た佳作でした。
(ちなみにベースのTerryは脇役に徹してます)


Ancestral Memories  at Jazz in Marciac2017




Personnel
Yosvany Terry : alto and soprano saxophones, chekere
Baptiste Trotignon : piano
Yunior Terry : bass
Jeff "Tain" Watts : drums


Tracks
1.The Call
2.Ancestral Memories
3.Reunion
4.Bohemian Kids
5.Basta La Biguine
6.Erzulie
7.Minuet Minute
8.Hymn
9.The French Quarter
10.Lost Souls

2017 Okeh|SonyMusic Entertainment France 88985418682
Recorded and mixed at System ii Studio, New York, January 2017

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