Baptiste Trotignon(p)
Mark Turner (ts)
Jeremy Pelt (tp)
Matt Penman (b) except7 on #10
Eric Harland (ds) except on #10
Thomas Bramerie (b) on #10
Franck Agulhon (ds) on #10
Rec: 2009/7/7&8(London),2009/7/5(Paris)
Rel: 2010 naive
昨年の"Share"は強力なリズム陣+Tom Harrell/Mark Turnerという豪華な構成でTrotignonの資質が発揮された素晴らしい作品でしたが、今回の作品ははほぼそのメンツでのLiveとなってます。(Tom HarrellがJeremy Peltに変わったものの、より焦点が定まった感ありです)
ちなみにラストの"I fall in love to easily"のみパリ録音でもありメンツもフランスで固めてます。
曲はタイトルにもあるとおり組曲(8つのPart)が中心となり、加えて前作からの"Flow"、スタンダード"I fall in love to easily"という流れとなってます。組曲でオリジナルなので、やりようによっては静的で難解でインテリジェンスを前面にだしたものになってしまいますが、Trotignonは流麗な旋律はそのままにより躍動的な方向性にもっていってるのが好印象。
演奏は静寂なソロのPrologueからPartⅰ~ⅵはぶっ通しでTrotignonが約50分弾きまくります。この人は流麗という表現がピッタリくるような旋律をクールに弾いたかと思えば、Liveらしく、かなり熱くアグレッシブにPianoをアタックしてメンバーとのコミュニケーションの採り方に長けた才能を持ってると感じますね。(それをやりたいからこのメンバーとレコーディングしたんだろうし)
それと、驚いたのはEric HarlandのDrumsがやたら近いところでぶっ叩いている錯覚をしてしまうほど、"Live"な録音。叩きまくり煽りまくりのEric Harlandがたっぷり堪能できまっせ!!っていうバランス。おかげでソロ以外のところではMatt Penmanがあんまり聞こえません。
Jeremy PeltもこのメンツでのLiveではTom Harrellよりアグレッシブな方向にもっていけるし、ややクールめに吹くMark Turnerとのバランスからもしっくりくる気がします。そのMark Turnerも組曲の後の"Flow"でかっこいいモーダルなソロを披露して曲全体の空気を創り出したり、大怪我の後も復活している印象で一安心ですね。
Matt Penmanにもっとスポットを当てて欲しかったけど、静と動のバランスが極めていいことからも"Suite"にしたのは大成功だと思うし、メンバーそれぞれに聴きどころたっぷりなGreatなLive作品でした。
Tracks
1-8 Suite...
1.Prologue
2.Part ⅰ
3.Part ⅱ
4.Part ⅲ
5.Interlude ⅰ
6.Part ⅳ
7.Interlude ⅴ
8.Part ⅵ
9.Flow
10.I fall in love to easily
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