Joey Calderazzo / Going Home
2015/04/05
アメリカ・ニューヨーク出身のピアニスト、Joey Calderazzo(1965年生まれ)がリリースした2013年のライブアルバム以来のピアノトリオフォーマットでのニューアルバム。Calderazzoは今年で50歳のベテランで、1980年代にMichael Breckerの作品に参加、1990年代後半からはBranford Marsalisのバンドのレギュラーピアニストとして名をはせてきています。
本作のメンバーはベースが前作に引き続いてOrlando le Fleming、ドラムスは前作のDonald EdwardsからAdam Cruzに変わっています。そして、Carderazzoがバンドの一員として参加していたBranford Marsalisが1曲参加。
楽曲は、Stars Fell on Alabama、My Foolish Heartの2曲を除き、Carderazzoのオリジナル。
インタープレイの坩堝にはまっていくような Manifold (#1)や Legend (#5)、Brandord Marsalisが参加してスピリチュアルなI Never Knew (#2)、サンバ調の Mike's Song (#8)、そして、あまりにも美しく琴線に触れてくるタイトルトラック Going Home。これは、Oscar PetersonのHymn To Freedomを彷彿させる名曲です。
このアルバムの素晴らしさは、楽曲や演奏のバリエーションがカラフルでありながら、ピアノトリオというフォーマットとしての焦点がメロディアスで歌心に溢れているという点にビシッと決まっているところですね。それとAdam Cruzのドラミングでしょうか。最近ではTom Harrellのアルバムで聞きましたが、絶対こっちのが活きていると思います。
(録音バランスのせいか、Orlando le Flemingのベースのボリュームが若干小さめなのが残念ではありますが・・。)
Mike's Song (ドラムが本作と違うDonald Edwards)
Personnel
Joey Calderazzo : piano
Orlando le Fleming : bass
Adam Cruz : drums
Branford Marsalis : tenor saxphone on #2
Tracks
1. Manifold
2. I Never Knew
3. Why Me
4. Stars Fell on Alabama
5. Legend
6. One Way
7. My Foolish Heart
8. Mike's Song
9. Going Home
Rel:2015 Sunnyside Communications SSC1409
Recorded at Manifold Recording Studio on August 17-18, 2014
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ジャズ喫茶で聴いたら楽しいだろうなぁ、、と、にんまりしちゃう感じでした。
返信削除元祖イタリアの伊達男、歌心もあり切れ味も良かったとおもいます。
仰るようにベースの音がもっと前にでてると良かったですよね。
http://mysecretroom.cocolog-nifty.com/blog/2015/03/going-home-joey.html
是非大きいスピーカーで聞いてみたいです。Adam Cruzのドラムが快感だろうなぁ。
削除9曲目などのキレのある演奏はライブ映えしそうで、目の前で堪能したいものです。
トラバありがとうございました!
こんにちは。PCを変えてから,音楽をちゃんと聞ける環境が整うまで,こんなに時間が掛かるとは思いませんでした(笑)。
返信削除私はかなりのJoey Calderazzoファンだと思っていますが,特に好きなのがBlue Noteレーベルでの3枚って感じなので,最近の彼の演奏ぶりにはどうも魅力を感じられなくなっていました。だから,今回も買うのを躊躇していましたが,皆さんのレビューを拝見して,重い腰を上げました(笑)。
結論からすれば,だいぶよくなったと思いました。これなら納得できるって感じで,相応に楽しんだ私です。今月末には来日してCotton Clubでライブをやりますが,参戦できないのが残念です。
ということで,URLを貼り付けさせて頂きます。
http://music-music.cocolog-wbs.com/blog/2015/04/joey-calderazzo.html
音楽狂さん、こんにちは。
削除移行大変でしたね・・・。お疲れ様でした。
このアルバムはリスナーの微妙に異なる嗜好に対して、それなりに、対応していて、幅広く楽しまれる内容になっていると思います。トリオのみでもよかった気もしますが、それはライブで楽しめるんでしょうね。
リンクありがとうございました。