Pat Metheny Unity Group / Kin(<-->)

2014/02/25

"Band"から"Group"に昇華したPat Metheny Unityの新作。
Giulio Carmassiというマルチプレイヤーが加わって、Unity Bandのソリッドな部分も団子に丸めて一飲みにした文字通りGroupそのものの演奏になりましたね。

もっとPat Methenyしてるのかと思ったけどひとりのソロイストwith othersでなくてまさにグループサウンドそのもの。特にGiulio Carmassiの貢献が大きくて音の分厚さが半端なくなってます。
当然とはいえ、冒頭の2曲でのChris Potterのソロ、タイトルトラックラスト2分くらいからのAntonio Sanchezの威圧的なドラムソロは圧倒的というほかないですね。

ただひとつ難癖つけるとしたら、Methenyのプロデューサー的なセンスなのか、後半の楽曲は80年代的な都会感覚溢れるポップス系バラードが固まってることかな。
前半は強烈な集中力と覇気漲る楽曲だったから余計そう感じたのかもせれませんが。。

好みでいうと"Band"のほうがいいなぁ。

Personnel
Pat Metheny (g,g-synth,electronics,synth,orchestrionics)
Chris Potter (ts,b-cl,ss,cl,a-fl,b-fl)
Antonio Sanchez (ds,cajon)
Ben Williams (b)
Giulio Carmassi (p,tp,tb,fr-horn,cello,vives,cl,fl,recorder,as,wurlitzer,whistling,vo)


Tracks
1.On Day One
2.Rise Up
3.Adagia
4.Sign of The Season
5.Kin(<-->)
6.Born
7.Genealogy
8.We Go On
9.KQU

Recorded June 2013 at MSR Studios, New York, NY
Rel:2014 Nonesuch7559-79581-0



11 件のコメント

  1. こちらからもTBさせていただきます。
    Unity Bandと比べると、本作の方はよりメセニー色(PMG色)が強くなっているので、その分ポッターのアドリブなんかが付け足しになっているように感じられましたが、すでにUnity Bandでやりたいことがやれていた感があるので、音楽的に若干方向性を変えたのは正解だったと思います。
    新加入のジュリオ・カルマッシのマルチなプレイもいいアクセントになってました。

    返信削除
    返信
    1. naryさんおはようございます。
      メンバーがひとり加わっただけでこんなにサウンドが変わるんだなぁなんて、改めて感じました。サンチェスのドラムソロ聞けただけでも価値あるアルバムでした。TBありがとうございました。

      削除
    2. いただいたトラバのリンクが記事上に表示されないのも失礼かと思うので、こちらに記載しました。
      http://narymusic2010.blog90.fc2.com/blog-entry-2921.html

      削除
  2. >PMGよりUnity Bandのほうが断然好きなわたくし

    お!そりゃ、DownBeatの評者といっしょですね!
    とっつぁんさま、、
    とらばありがとうございました。
    そちらからのとらばは入りますが、こちらからは何度か試しましたがうまくいきません。

    Unity Bandと比べると断然、JAZZって、かんじですもね。
    あれはあれで、素晴らしいともってます。
    これも、Unity Band以上に各自エキサイティングなんですが、色彩の一つとしてとけ込んじゃってますものね。しかも、かなりメセニーが思い描く色彩感覚豊かな心情風景的な世界ともなってるとおもうのです。。

    唐突なのですが、、とっつぁんさまWithout a Net / The Wayne Shorter Quartetをご購入でしたっけ?もしも、まだでしたら、、もうすぐ来日ですし、、いかがですか。

    今回は、ナリーさまのところでやっているコメント内トラバにしておきますね。
    http://mysecretroom.cocolog-nifty.com/blog/2014/02/kin-pat-metheny.html

    返信削除
    返信
    1. Suzuckさん、おはようございます。トラバとかなんか使いにくくてすみません。
      メセニーのこれまでの作品からするとおっしゃる通りUnity Groupでのこちらの方が心象風景が作品の中で語られてるのでらしさがでてるんでしょうね。
      ショーターのは、皆様大絶賛なのでいつかはと思ってますが、違うものに手を出してしまうんですよね。

      削除
  3. こんばんは。TBありがとうございました。

    前半の曲の集中力は確かに凄いですよね。とっつぁんさんのおっしゃることはよ~くわかります。Unity Bandで言えば,"Breakdealer"みたいな曲をラストに据えれば,本当に完璧だったのではないかと思っています。

    ということで,こちらからもTBさせて頂きます。って,できるんだろうか?(笑)

    返信削除
    返信
    1. 音楽狂さん、こんばんは。GroupでもPMGの作品での楽曲の流れみたいなら良かったなあと思ったりしてます。でもこちらの方が評判いいようなので好みとしか言いようがないですが…ほんとラストにガツンとやられてたら文句なしでした。
      トラバ機能標準でないし、すずっくさんのココログからも無理そうでしたのでリンクいただければ幸いです!

      削除
  4. こんばんは。わたしは今回のアルバムのほうが好みかな。オーケストリオンが苦手でしたが、今回のアルバムは使われていても、あまり気にならなかったからかなぁ。
    どちらもいいかな(笑)
    そちら、梅の花がきれいですね。コメント遅くなりました~すみません。

    返信削除
    返信
    1. こんばんは。コメントありがとうございます。オーケストリオンちょっとだけ入りだといいアクセントでいいですよね。
      梅は来週あたりが本当の見頃かと。見頃遅くなってる気もします。今後とも宜しくお願いします。

      削除
  5. 前のアルバムは、過剰にChris Potterを意識しすぎて、あまり高評価をしなかったのですが、本作は完全にPat Metheny寄りの作品で、2人の立ち位置が明確になったら、もろもろ聴きどころをつかんだと言うか。。

    と言う意味でも、Chris Potterを聴きたいなら前作を、Pat Methenyサウンドを楽しむなら本作を..と区分けできたと言うか。。

    コメント内逆TBさせていただきます。
    http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/62494023.html

    返信削除
  6. こんばんは。コメント&リンクありがとうございます。
    聞きどころ、よくわかります。僕はUnity Bandのほうが好きって書いてますが、ここんところこの作品聞きたくなるタイミングをつかみました。
    でもChris Potterなら、前作でしたねたしかに。

    返信削除

 

Site Serch

Archives

Popular Posts