Tom Harrell / The Time of The Sun

2011/06/03

Tom Harrell(tp,flh)
Wayne Escoffery(ts)
Danny Grissett(p,Fender Rhodes)
Ugonna Okegwo (b)
Johnathan Blake (ds)
Rel: 2011 HighNote HCD7222
Recorded on Dec 1,2010 at System Two Recording Studios,Brooklyn,NY


お久しぶりです。5月病なのかG1病(お馬の話)なのかなんやかんやで更新を怠ってしまいました。というわけで、最近来た新しいものからTom Harrellの1年ぶりの新作。前作"Roman Night"は静と動がいい塩梅でいくつかの楽曲は素晴らしい出来だったわけで、あんな曲また出会いたいと思うのが人情でかなり期待していた。
メンバーはHighNote一連の過去3作から不動。
初っぱなタイトルチューンで冒頭からプログラミングされたような電子音でちょっとビックリのスタート。ゆったりとした縦ノリのリズムとDanny Grissettのエレピ(といったらいいのか・・)が印象的。このしょっぱなの曲をはじめいくつかの曲のスパイスになにやらLoopのような音までシュルっと。おっと。想像と違う展開なので困惑。4ビート的な曲は皆無でファンクやサンバ調な縦ノリの楽曲が多く、Johnathan Blakeの太鼓がたっぷり堪能できる仕掛けになっている。#6,7ではかなり熱いドラムソロが聴ける。Danny Grissettはというと、前作もエレピをフィーチャしていたけど、もっと推し進めた感じ。(アコピがないわけではなく、#2や#6,9でちゃんと登場している)
全般通してメンバーの演奏自体は熟成されてきていていいなあと感じるけど、ただ楽曲が薄味だなぁというのが一番感じるところ。美メロというよりややダークな曲調。楽曲が薄味なのと比例してTom Harrellのプレイもそのように感じてしまうのは気のせいか?彼のTrumpetの素晴らしさの1つと思っている中音域のまろやかさが動的なリズムの多い楽曲のせいで若干犠牲になっている気がした。心にひっかからずに流れていってしまうような。。
聴いている分にはそれなりに楽しめるし個々の演奏自体は聴きどころが多いので、噛んでいけば味が出てくる類の作品かも知れない。


Tracks
1.The Time of The Sun
2.Estuary
3.Ridin’
4.The Open Door
5.Dream Text
6.Modern Life
7.River Samba
8.Cactus
9.Otra


0 件のコメント :

コメントを投稿

 

Site Serch

Archives

Popular Posts