Eli Degibri Trio / Live at Louis649

2010/07/18

Eli Degibri (ts & ss)
Gary Versace (b3)
Obed Calvaire (ds)
Rec: August 27-28,2007 ,Louis 649 N.Y.
Rel: 2008 Anzic Records


イスラエル出身サックス奏者Eli Degibri(イーライ デジブリ)の2008年作品です。何年も"お気に入りリスト"にはいってましたが、この度中古・格安(\3桁!!)で発見し収穫してきました。泥臭さのない(?)Organ奏者のGary Versace(ベルサーチ)、Drumsにキコスキ盤Live at Smallsでコクのある厚みのあるビートを叩きだしているObed Calvaire(カルベール)が参加しているのも、アグレッシブながらも洗練を感じさせそうでいいっすね。ちなみにロンカーター&メルドーという読めない構成でのデジブリの新作も気になりましたが、様子見となってます。

曲はほとんどがデジブリのオリジナルで、スタンダードは#2.Every Time We Say Goodbyeと#5.I Fall in Love Too Easilyの2曲。デジブリのパフォーマンスは、暖かみがあり分かり易いフレーズが土台にあり、表現に膨らみをもたせてはいますが、強弱の表現(唇の筋肉が強いというか・・)をきちっとだしていて音の芯を感じさせます。イメージ的にはジョシュア・レッドマンなんだけど、テンションの高さと強弱の表現の明確さという点で違いますね。
そのデジブリに力業で挑んでいるのがカルベールのDrums。途中まで泥臭さより洗練されたベルサーチのOrganとつきあって小刻みなユニゾンを展開していくんですが、だいたい終盤からはぶっちぎる戦法にでてデジブリとのガチンコ勝負となり、ここまで叩きまくるんか!!というソロがたっぷり堪能できます。
ベストトラックの#4"Pum-Pum"で特に炸裂してますね。いいドラマーだなぁ。

音質も、Live録音にありがちなレンジの狭さや薄味さもなくて、各々の楽器がよく採れていてタップリ楽しめますね。いい買い物をした満足感でいっぱいっすね。

↓自信ないけど多分#6をやってます。ここでもデジブリの強弱細かいパッセージが聴けますね。


Tracks
1.NY-TLV-NY
2.Every Time We Say Goodbye
3.Gypsy
4.Pum-Pum
5.I Fall in Love Too Easily
6.Shoohoo
7.Colin's Dream


crissさんの「雨の日にはジャズを聴きながら」での関連記事はこちら




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