Johannes Weidenmueller (b)
Ari Hoenig (ds)
Rel: 2004
先日中古盤を吉祥寺某CD屋さんで収穫。Kenny Wernerってメジャーなピアニストだと思うんだけど、僕の棚にはありませんでした。気になるピアニストと今を時めくAri Hoenigで購入に躊躇はなかった。ベースのJohannes Weidenmueller(ドイツ人;ヨハネスヴァイデンメラーって読むんかな?)は全く名前も聞いたことがない。
本作はニューヨークのBlueNoteのLive録音で、7曲中3曲はWernerオリジナル、他はShorter、SilverなどのジャズメンスタンダードとStella by Starlight。Kenny Wernerのイメージって小難しいってのがあるので、本作のようにオールオリジナルよりスタンダードが数曲入っていた方が初物は安心感があると思う。
#1の"Pinocchio/fall"で「小難しい」イメージはあっさり払拭。Wernerのかっちりとした弾き方とHoenigの底力というか爆発力抜群の叩きっぷりが素晴らしい。ドラムソロが長めなのも嬉しい。#2はオリジナルのAll things are you。幾何学的というか変な音の組み合わせの部分と4ビートのブルースな部分が交互にでていてきれいなんだけどダークな感じとか、#3もややこしい感じもあるけど、同じようにリズムが変わったりしてリリカルなフレーズだけでは進まないところが飽きさせなくていいね。#4はタイトル曲でHorace Silver作品。純粋なバラードだけど音数は多くて雰囲気に流されない弾き方に感心。#5はやはり小難しい部分がきっちりでたStella by Starlight。ほんとテーマがなかなかでてきません。手数多くモーダルな感じでやってくれて僕としては有り難い。(ほんと曲名はStella by Starlightじゃなくてもいいじゃん) #6はMonk作品。後半のHoenigのドラムソロが圧巻。Hoenigに火をつけられたWernerも熱くなっていく様が見て取れる。ラストはなんか懐かしい香りのする美しいバラードで締め。曲のバランスがいい感じ。
Weidenmullerの記述が全くなくなってしまったけど、自分がしゃしゃりでるタイプではないことだけは分かった。ピアノとドラムがでまくりだったのでちょうどいいのかも。
録音としてはドラムがちゃんと腹にくるかんじでいいんだけど、ベースがアンプを通したせいか緩い感じになってしまっているのだけが残念。
本作はLiveっちゅうこともあり、Wernerが無機質な音と有機質な音をいいころあいでブレンドした素晴らしいLive作品だと感じた。
とてもいいイメージをもったし、 Ari Hoenigのドラムソロも存分に聴けてかなり満足な一品でした。
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