Anat Cohen & Fred Hersch / Live in Healdsburg

2018/04/30




フレッド・ハーシュのソロ・デュオ作品はもれなくマスターピースの保証付きですが、こんどはアナット・コーエンのクラリネットとのデュオのライブアルバムをリリースしてくれました。

コラボレーションしているアナット・コーヘンはイスラエル出身(1979年生)で、ラッパ三兄弟"3COHEN"(Yuval Cohen、Avishai Cohen、Anat Cohen)の末っ子。ブラジル音楽の造詣も深くて、2017年にはブラジルのギタリストMarcello Goncalvesとの「Outra Coisa」、同じくブラジルのトリオグループTrio Brasileiroとの「Rosa Dos Ventos」のアルバム2作品が、グラミー賞「Best Latin Jazz Album」「Best World Music Album」 に各々ノミネートされました。
ちなみにハーシュのソロ作品「Open Book」も同年「Best Jazz Instrumental Album」でノミネートされてます。いずれもWinnerには至りませんでしたが。(ハーシュはこれまでにも結構な回数ノミネートされていますので近年の好調さから時間の問題かも。)


このアルバムはグラミー賞ノミネートの1年前、2016年のRaven Performing Arts Theaterというカリフォルニアでのライブを収録したもので、楽曲はスタンダード以外では、ハーシュ作が2曲("A Lark"、"Lee's Dream")、コーヘン作が1曲("The Purple Piece")それぞれの自身曲を演奏しています。

フレッド・ハーシュの温かさと美しさを兼備した旋律と音の響かせ方まで神経を集中したピアノと、繊細で感情を込めたコーヘンのクラリネットがドンピシャにマッチしてます。本当に素晴らしい。


その中でもすごい世界観を醸し出している"The Peacock"



ジャズ・クラリネットというとベニー・グッドマンが代表格で、個人的にはそのイメージだとシャープさとかスピード感とは縁遠くて今のジャズにはあっていないと思ったんですが、アナット・コーヘンのクラリネットはそのイメージを完璧に覆してくれました。コーヘンは他の作品ではサックスも吹いているし、彼女のリーダー作を聞いていると今のジャズというフィルターもしっかり通していて、クラリネットへの偏見も取り去ることができたはよかったです。


Personnel
Anat Cohen : Clarinet
Fred Hersch : Piano


Tracks
1. A Lark
2. Child's Song
3. The Purple Piece
4. Isfahan
5. Lee's Dream
6. The Peacock
7. Jitterbug Waltz
8. Mood Indigo


2018 Anzic Records ANZ-0061
Recorded Live at Healdsburg Jazz Festival, Raven Performing Arts Theater, Healdsburg CA, June 11th 2016

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