Julian Lage / Modern Lore

2018/03/25


ギタリストJulian Lageの2018年ニューアルバム。

Fred HerschやChris Eldridgeとのデュオやソロという小編成のイメージが個人的にはありますが、今回はトリオ。
メンバーは前のトリオ編成のアルバム"Arclight"と同様ですが、ベースのScott ColleyとはGary Burtonのバンドでも共演していました。ドラムスのKenny Wollesenは、同じギタリストBill Frisellの2000年代のアルバムで叩いていますね。

楽曲はJulian Lageの全曲オリジナルですが、ここで鳴っているサウンドは、ロックンロールやフォークロック、カントリーといったアメリカントラディショナルがベース。といってもJulian Lageはロックギタリストではないわけで、アルペジオやカッティングを多用した緻密で空間を活かしたフレーズが聞きどころで、加えてKenny Wollesenがドラムが生み出す緩いグルーヴとのコラボレーションが絶妙に噛み合っていると感じています。

ただ、こうしたトラディショナルなヴァイヴの中でScott Colleyというのは、完璧にマッチしているとは思えないのが正直なところですが、The Ramble(#1)やLook Book(#8)など音数が比較的多い楽曲あたりでは強靭なフレーズが聞けるのは救いかと。

このいい意味での緩さ、後期Neil Young & Crazyhorceの"Broken Allow"(1996)や"Year of The Horse"(1997)に通じるものを感じたりしました。テクニカルな面ではないことは言うまでもありませんが。。





Personnel
Julian Lage : Guitar
Scott Colley : Bass
Kenny Wollesen : Drums, Vibraphone
Tyler Chester : Kerboard #2,3,5,6,7,11
Jesse Harris : Maracas #2, Casio #3,5,6, Acoustic Guitar #9


Tracks
1. The Ramble
2. Atlantic Limited
3. General Thunder
4. Roger The Dodger
5. Wordsmith
6. Splendor Riot
7. Revelry
8. Look Book
9. Whatever You Say, Henry
10.Earth Science
11.Pantheon


2018 Mark Avenue Records MAC1131
Recorded at Reservoir Studios, New York, NY

2 件のコメント

  1. とっつぁんさま、トラバをありがとうございました。m(_ _)m

    明るくて、陽気な感じがたまりません。
    そして、やっぱり、何やっても上手いんだなぁ。。って、思いました。
    スコット・コリーへの感覚は 近いものがあります。
    上手い人なので、滑ってるわけではないのですが、、。

    トラバをいたしますね。
    http://mysecretroom.cocolog-nifty.com/blog/2018/03/modern-lore-jul.html

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    1. Suzuckさん
      コメントありがとうございます!
      カラッと乾いたサウンドが心地良いですね。動画見ても強面ではないスコットコリーに違和感はありますが。
      トラバもありがとうございました

      削除

 

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