にわかに秋めいてきてちょっとばかり感傷的な気分になってくることがあって、聞く音楽もしっとりとしたものを選ぶことが増えてます。この作品はそんなときにぴったりなピアノトリオ。
ポーランドのピアニスト Marcin Wasilewski が2011年にリリースした作品で、リリース当時でECMレーベルからは2枚目、グループ名義の「Simple Acoustic Trio」を含めると恐らく8枚目にあたります。ちなみに今年10月に新作 "Spark of Life" をリリースする予定のようで、こちらも楽しみ。
全10曲でWasilewski のオリジナルとカバー曲それぞれ5曲ずつ。
フリー系(?)のピアニストPaul Bleyのカバー Big Foot は即興的でグルーヴィな演奏で異色な感じはするものの、An Den Kleinen Radioapparat や Ballad Of The Sad Young Men 、Woke Up In The Desert などのバラードを筆頭にどの曲も素晴らしくメロディアスだし、演奏も高い集中力と熱気が感じられて、好みとしてはピアノトリオとしてのひとつの理想型に近いように思いました。
Woke Up In The Desert (#8)
Personnel
Marcin Wasilewski : piano
Slawomir Kurkiewicz : double-bass
Michal Miskiewicz : drums
Tracks
1. An Den Kleinen Radioapparat
2. Night Train To You
3. Faithful
4. Mosaic
5. Ballad Of The Sad Young Men
6. Oz Guizos
7. Song For Swirek
8. Woke Up In The Desert
9. Big Foot
10. Lugano Lake
Rel:2011 ECM 2208
Recorded August 2010 Auditorio Radiotelevisione svizzera, Lugano
こんにちは。私はこの人たちはTord Gustavsonと並んで，現在のECMを代表していると思っていますが，この感じ，たまりませんよねぇ。彼らのアルバムはどれをとっても素晴らしいので，新作も気になりますね。私はもちろん発注済みです（笑）。
返信削除音楽狂さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
削除曲・演奏・音どれをとってもとても素晴らしいトリオですね。アルバム全体から彼らの美学を感じます。冒頭の1曲目で引き込まれました。今度はカルテットになるようですが、この美学がある限り編成が変わっても素晴らしい作品を届けてくれることは間違いないでしょうね。