Fred Hersch / Plays Jobim

2014/06/15



気持ちはブラジルへ!ってわけではないんですが、Fred Herschが2009年にリリースしたボサノヴァの元祖Antonio Carlos Jobim集のピアノソロ作品を聞いています。

ボサノヴァは、感覚的にはサンバ由来の軽妙なリズムと暖かいメロディで奏でられる音楽ってイメージで、街のカフェなどでおしゃれなBGMとして機能するような馴染みやすさが受け入れられていると思うんですが、この作品は結構違いますね。

作品の中でボサノヴァ的なリズムがでているMeditacao (#4)・Desafinado (#8)や、パーカッションがはいって軽快なリズムの Brigas Nunca Mais (#6)などもクラシカルな響きが色濃いし、Luiza (#3)を筆頭にバラード的な演奏は、Herschの他のソロ作と同じ文脈で軽妙なところは希薄というか、むしろメロディの髄の部分を一音一音響かせていて重い。

先日('14/6/10)の日経夕刊に ”フレッド・ハーシュさん 病と闘い新作”  という記事がでていましたが、そこでもFred Herschが新作というか演奏に対する思想について語っていたように、この作品でも音色や響きが心の深いところに届けてくれています。


なかでも、バラードの Luiza (#3)はミニマルな音数で心を揺さられるような名演かと。。





Personnel
Fred Hersch : Piano
Jamey Haddad : Percussion on #6


Tracks
1.Por Toda Minha Vida
2.O Grande Amor
3.Luiza
4.Meditacao
5.Insensatez
6.Brigas Nunca Mais
7.Modinha / Olha Maria
8.Desafinado
9.Corcovado

Recorded at Ambient Studio, Stamford
Rel:2009 Sunnyside SSC 1223

0 件のコメント :

コメントを投稿

 

Site Serch

Archives

Popular Posts