Bruce Springsteen / High Hopes
2014/01/19
国内盤はこれからのリリースですがBruce Springsteenが「High Hopes」なる新譜をリリースしてくれました。調達には紆余曲折があって昨年12月には某ama2onに予約したんですが、輸入盤(初回限定Born in The U.S.A 2013 Live DVDつき!)発売日の1/14時点で<<<一時的に在庫切れ、入荷未定>>>なんてステータスでいらつき、某T0werに変更して2日遅れでありつけた次第。
Twitterなどの情報からはかなり期待を煽る作品だったので期待は膨らむ一方でしたが、期待に違わぬメッセージをBruceは届けてくれました。なんちゅうても"High Hopes"ですから。こんな真っすぐなキーワードをアルバムタイトルにできるのは、ボス、あなたしかいませんって。
この作品は制作の過程が通常と違っていてこのアルバムのために作られた曲というより、映像作品などで既出の#3,10や、Liveでは演奏しているがアルバムとして入っていなかったものやカバーなどから構成されてます。前作Wrecking BallのツアーでTom MorelloがBruceにアルバム制作への火をつけたとかつけないとか。というわけかメンバーも前作の顔ぶれが中心で、Stevie Van Zandtはバックボーカルをやっているくらいであんまり関与してない模様でちょっと残念な感じ。 去年のライブの映像などではちゃんと出ているので、深い意味はないんでしょうけど。
アルバムは前作の流れを踏襲していて、Max Weinbergのビックなドラムスと様々なパーカッションが多用され、ボス王道ロックとマーチ・ゴスペル・アイリッシュフォークが半々くらいで展開されてます。レイジのTom Morelloは、10年ちょい前にすでにTom Joadをカバーしていたりして、Bruceとは音楽性というよりスピリットのところで共感できる関係になっていたこともあって、佇まいはこのバンドに溶け込んでますね。ギターのスタイルが独特なところもあるんで年長のファンからは賛否両論あるでしょうが、フレーズに鋭角さが加わっていいですよね。
Bruceのシャウトする"Hope"って、バラ色の希望とかじゃなくて社会の闇とか社会的側面から弱者といわれている人とか、平穏な人生を送っている人とか、何かをいつも羨んでいる人とか、そういった様々な立場・体制からみたものであり、それらのベースにはいつも他人任せではなく「それぞれが努力してベストを尽くす」という思想があるんですね。ここ10年くらいの作品には特にそのメッセージを強く感じてて、それが僕にとってBruceを聞き続きている理由なのかなって思います。そういう意味でもAmerican Skinは作品にされてほんとよかったし、ラストのDream Baby Dreamでのリフレインは感動的でした。
というわけで、この作品のキーチューンとなっている2曲をどうぞ。(広告の時間が長い!)
<High Hopes>
<Dream Baby Drem>
Personnel
Bruce Springsteen - vo,g,perc,etc.
Roy Bittan - p
Nil Lofgren - g
Patti Scialfa - vo
Gary Tallent - b
Max Weinberg - ds
Clarence Clemons - ts on #2 / Stevie Van Zandt -g,vo
Tom Morello - g / Soozie Tyrell - vln
Ron Aniello - g,b,perc,synth
Tracks
1.High Hopes
2.Harry's Place
3.American Skin (41 Shots)
4.Just Like Fire Would
5.Down In The Hole
6.Heaven's Wall
7.Frankie Fell in Love
8.This is Your Sword
9.Hunter of Invisible Game
10.The Ghost of Tom Joad
11.The Wall
12.Dream Baby Dream
Produced by Ron Aniello with Bruce Springsteen / Brendan O'Brien
Rel: 2014 Columbia 88843015462
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