Eldar Djangirov / Breakthrough

2013/06/30

Eldar Djangirov (p)
Armando Gola (b)
Ludwig Afonso (b)
Chris Potter (ts) on #3
Joe Locke (Vib) on #10
Recorded on September 28 & 29, 2012, at Avater Studios,NY
Rel: 2013 Motema Music MTM-115


梅雨のかったるい気分にガツンと目覚めさせてくれる音楽を探していたところで出会った1枚。


速弾きで名を上げた(?)Eldar Djangirov、キルギス共和国出身のピアニストの新作です。タイトルの"Breakthrough"のネーミングが感覚的にアグレッシブさを感じるのと、それをクリポタが客演してるってのがなんといっても購入動機。トラックはEldar Djangirovのオリジナル(#1,3,6,8,9,10)とスタンダード(#2,4,7,11)、ロックからはメルドーの作品でよく取り上げられるRadioheadのKidAからの#5など。
CDトレイに乗せてのっけからハイスピードかつアグレッシブにやってくれる#1とか、クリポタとブリブリガツガツやってくれるタイトルトラック#3などは、ロック的なカタルシスを強烈に感じさせてくれてまさにかったるい気分にガツンとやってくれること請けあいです。タッチ的には#2や#4などのバラードで顕著なように美し系なんで土地柄からもクラシックがベースにあって、曲・演奏的に緩急のバランスもそれなりにとれていてますね。ライナーにもあるとおり、始祖鳥はChick Coreaでしょう。いずれにしても覚悟した方がいいのは、手数が半端じゃなく、バラードでもハイスピードな演奏に聞こえてしまいヘッドホンでのリスニングは疲れるかもしれません。


僕的なお気に入りは結構あって、#1,#3,#5,#8あたり。ひとつに絞るならば、世界が開けていくような展開の#8。彼のストロングポイントがバランス良くつまった演奏だと思います。





あと、プロダクトとしての品質についてひとこと。既にこの作品を聞かれた方もご指摘されてますが、オーディオのCDプレーヤーだと6曲目に音飛びポイントがあります。盤をよ~くみるとそのあたりと思しき箇所に生産過程でミスったのかプツっとできものがあるので、CDRとかにバックアップしてきくといいでしょう。まあ日本製ではあり得ない品質でしょうけど、演奏に免じて・・。



Tracks
1.Point of View Redux
2.Somebody Loves Me
3.Breakthrough
4.What'll I Do
5.Morning Bell
6.In Pursuit
7.No Moon at All
8.Hope
9.Tokyo Pulse
10.Blink
11.Good Morning Heartache (BonusTrack)


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