万年優勝候補がついに・・!!

「無敵艦隊」「優勝候補」と毎回言われつつも、だいたいベスト８で姿を消してきたスペイン。
国と言うより地域の集まり・民族の集合体が国の体をなしてきているので、挙国一致的なまとまりにかけていることが、いざというときの「脆さ」に繋がっていたと言われていた。


ワールドカップというある意味国の戦いのステージで、致命的な欠点を背負い込んでいたはず。
圧倒的なポゼッション、永遠に繋がっていくような華麗なパスサッカーは今大会でも健在で、それだけであればまあ当たり前なスペインだったのだ。
イニエスタの無尽蔵な運動量とキレキレのドリブル、シャビの芸術的なトラップやパス、ビジャの決定力、ブルーザーブロディのような(?!)プジョル、DFなのにドリブルがいかしてるピケをはじめ、スキルとしてはこれまでのスペインと遜色ない。


優れたチームには優れた監督がつきもので、ファンマルバイク（オランダ）やレーウ（ドイツ）といった優れた戦術・ビジョンを描いたコーチのもとで、強いチームは作られてきた。
ところがといっては失礼かもしれないけど異彩を放つのが、デルボスケ。レアル時代もそうだったが、この人には戦術的な革新性はない。むしろ何もしないのが彼のやり方なんだが、どうもそれが今回のスペイン代表にピッタリはまった気がする。


民族間の対立云々も、レアルの元監督がバルセロナのサッカーを基盤にすることで、対立はどこへやら双方の選手もデルボスケを信頼したはず。そして初めて最高峰の舞台で勝負だけに集中できたことが今回の優勝の最大のポイントじゃないかと密かに思っている。
それが、意固地なまでのポゼッションサッカーへ結びついたし、さらにポゼッションこそ最大の防御となり最少失点での優勝になったんじゃないかな。


勝ちにいって勝ちきることを身につけた無敵艦隊、これからどんな無敵振りをみせてくれるのか楽しみだ！