Tom Petty & The Heartbreakers:
Tom Petty: Vocals and GuitarMike Campbell: Lead Guitar
Benmont Tench: Piano and Organ
Ron Blair: Bass
Scott Thueston: Harmonica and Guitar
Steve Ferrone: Drums and Percussion
Rec: 2009-2010 The Clubhouse,L.A.
Rel: 2010 Reprise Records
一月も前にAm*zonに予約オーダーしておいたのに、US本国ではとうに出荷されているにも関わらず、日本の発売予定(6/15)が当初より2週も遅れる始末。国内盤発売(6/23)を待ってからの輸入盤リリースという戦術が見え隠れするぞ・・。というわけで、僕は別ルートを選択。紆余曲折あったが手元にやっと"Mojo"が!!
"Mojo"のタイトルにもあるように今作はブルースがふれこみ。彼らはルーツィなロックをTomの優れたソングライティングと腕利き揃いのHeartbreakersによる演奏でしなやかに表現してきたが、これまでの名作群ではブルース臭は希薄だったので意外な組み合わせの印象があるんで、どんな化学反応が起こるか興味津々だ。まずはファーストインプレッションをば。
1.Jefferson Jericho Blues
のっけからScott ThuestonのブルースハープとBenmont Tenchのホンキートンク調のピアノがいかしてる。2.First Flash Of Freedom:
3拍子のリズムと元々の持ち味にもあったサイケデリックな空間に溶けていくようで心地いいなあ。なんとなくCSN&YのDeja vuな雰囲気を感じる。3.Running Man’s Bible
リズムをきっていくようなマイクとトムのギターと、ベンモントの必殺オルガンがシンプルなメロディながらも炸裂。これまでの彼らの作品にはないタイプだな。4.The Trip To Pirate’s Cove
マイナー調でサイケがかっているバラード。"echo"とかでもやっていそうな一番彼ららしい曲。らしくて好き。5.Candy
僕のロック経験で例えると、この曲はジョン・フォガティっぽいっていえば分かってもらえるかしら?けどもっと先祖がいると思うけどね。
6.No Reason To Cry
スチールギター(かな?楽器に詳しくないんで・・)が郷愁を誘うカントリー調のバラード。ディランがカントリーを歌うとこんな感じだよね。7.I Should Have Known It
ぶっといリフを刻んだZepナンバー・・といってしまいそうなハードロッキンブルース。必要にして十分なソロしか披露してこなかったマイクが超かっこええ長いソロが堪能できる。とはいえあのトムのボーカルなのでマッチョな感じは皆無。スティーブ・フェローンのハードドライヴィンなドラミングも聴きどころ。8.U.S. 41 ~ 9.Takin’ My Time
この2曲の流れは、泥沼にはまった感じがいいっす。#8ではジミー・リード、#9ではマディ・ウォーター的ブルース臭が濃厚。10.Let Yourself Go
軽いリズムのメロディをベンモントの軽妙なオルガン&マイクの刻むリフとスコットのブルースハープの掛け合いが乗るインスト的にも美味しいナンバー。11.Don’t Pull Me Over
珍しい彼らのレゲエ。寂しげな感じがいい。12.Lover’s Touch
歌詞的には何やら怪しげなサイケ・ブルース。ボーカルが遠くに聞こえるようにしているのも詩とあわせているんだろうな。13.High In The Morning
シンプルな8ビートなロック。こういう曲でこそスティーブ・フェローンのドラムがたまらなくいい味をだしているんだよな。14.Something Good Coming
時の流れを徒然なるままに弾き語るバラード。名曲だよ・・。15.Good Enough
最初にYoutubeに公開された曲がこれ。まさかラストを飾るとは。珍しくマイクがギターですすり泣いている・・"The Last D.J."(2002)・"Highway Companion"と1曲1曲は良かったんだけど全体的には薄味なところが気になっていたけど、今作"Mojo"は全編通して聴き応えのある出来映えの作品で、還暦を迎えるトムにもまだまだPassionがあるんだなあと感じることが出来て一安心しました。
"Mojo"Tourの続きに日本ってないのかなあ。期待せずに待ってるよ~
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