Brad Mehldau / Live in Tokyo

2010/06/05


Brad Mehldau (p)
Rec: Feb 15,2003,Sumida Triphony Hall,Tokyo
Rel: 2004 nonesuch


最近の出勤時、やみつきになるほど聴いてます。
結構前にリリースされた作品ですが、Keith Jarrettの"Jasmine"以来、音数の少ない作品ににわかに心が移りこのソロ作品に白羽の矢がたった次第。

全8曲、MehldauがRadioheadともに共感するものがあるのか、リスペクト的に取り上げる1970年代のSSWのNick Drakeの作品が始まりと終わりに配置されてます。曲順はなぜかIntroが2曲目に配置されていますが、意図的に作品のカラーを決定づけるために配置した気がしますね。

そんなわけで、Things Behind The Sunは全曲よりも多少ドラマチックなアレンジではあるものの、荒涼とした悲愴感を受け止めずにはいられないメロディが印象的です。そのままいってしまうと凄い空気になりそうなところへ、続くSoemone to Watch Over Meで日だまりのような柔和な空間にチェンジ。それがまた美しい旋律と音色。通勤時、ここでかなりの睡魔が・・。

The Art of Trioでも取り上げているFrom This Moment On、Monk's Dreamは、いかにもMehldau的と思えるような演奏。両手から弾き出される音はMehldauの深いところから湧き出てくるようで一瞬何か分からなくなりますが、原曲がちょこっと顔を出すとホッとしたりするモンですね。

RadioheadのParanoid Androidはほぼ原曲に忠実ながらも、ソロピアノというフォーマットも関係してるのかとても美しさをたたえながら、その混沌としたメロで頭の中をさらに刺激してくる20分近い長尺。原曲もえらい世界です。Thom Yorkeが鬼気迫っているというか通り越しちゃったというか凄いボーカルで、とてもHappyな気持ちにはなり得ません。

そんな凄い世界のまんまコンサートホールを支配し続けるとまずいと思ったのか(?!)、AmazingなGershwin作品How Long Has This Been Going On?でオーディエンスをゆったりとした気持ちに戻してくれます。ラストはNick DrakeのRiver Man。孤独というか寂寥感、「Man」がつくならさすらい、というフィーリング(?)を完全に表現しているMeldau。感動的です。

通してこうやって確認しながら聴いていくと、この曲順は意図的で僕のうけた感じではこのLive作品の骨組みは#1・#6・#8から成り立っていて、そこに肉付けしているという姿でしょうか。曲順にあまりポリシーを感じない作品も多い中、自分のスタイルを生真面目にやり通すBrad Mehldauの凄さを再認識できた作品でした。ありがとう。


Tracks
1. Things Behind The Sun
2. Intro
3. Soemone to Watch Over Me
4. From This Moment On
5. Monk's Dream
6. Paranoid Android
7. How Long Has This Been Going On?
8. River Man

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