The Attractions:
Steve Nieve (p,Key,Programming&Sequencing), Pete Thomas (ds,per), Bruce Thomas (b)Additional:The Brodsky Quartet etc..
Rel: 1996
それほどCostelloさんを熱心に聴いているわけではないけど、この作品は素晴らしいっす。曲はセルフカバーらしいんだけど、もともと断片的にしか聴いていなかったので僕にとっては新曲の扱いとしてしまおう。
僕にとってのCostelloの魅力は、なんといってもボーカル。鼻にかかりつつも伸びのある声でバラードで特に魅力的なボーカルを聴かせてくれる。そこにちょっと風変わりなポップな曲をThe Attractionsがキレのあるビートで転がっていくっていうのが、Elvis Costello & The Attractionsの僕が持っている標準型ですね。
このアルバムではバラードが秀逸。
6/8拍子で歌われる#1"The Other End Of the Telescope"、#3"All This Useless Beauty"、#8"Poor Fractured Atlas"では超美メロもさることながら、Steve Nieveの美しいピアノとCostelloの抑揚の効いたボーカルが素晴らしい。これだけでもこの作品を買った甲斐がありんす。ラストのさらにゆったりしたワルツ調の"I Want to Vanish"では、The Brodsky Quartetがバックをつとめ幻想的なメロで「君の前から消えてしまいたい」と歌い締めくくる。
なんともいえない余韻を残してくれるんだよな・・。
おまけ:
Roger McGuinnに提供した#10"You Bowed Down"はとても煌びやかでThe Byrdsなフォークロックなんだけど、ミスターチルドレンの桜井さんがコステロを意識したっていうのはこの曲なんかな?
Tracks
1.The Other End Of the Telescope
2.Little Atoms
3.All This Useless Beauty
4.Complicated Shadows
5.Why Can't a Man Stand Alone?
6.Distorted Angel
7.Shallow Grave
8.Poor Fractured Atlas
9.Starting to Come to Me
10.You Bowed Down
11.It's Time
12.I Want to Vanish
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