Tom Waits / Closing Time -紙ジャケRemasterを聴く-

2010/03/18

Tom Waits (vo,p,g,harpssichord,celeste,harmonium)
Bill Plummer (b)
John Seiter (ds)
Peter Klimes (g)
Shep Cooke (g,vo) * #2,4
Delbert Bennett (tp) *only #3
Jerry Yester (String Quartet arr.) *only #11
Jesse Ehrlich(Cello),Arni Egilsson(b),Tony Terran (tp) *only #12


今も唯我独尊を地でいくTom Waitsの1973年リリースのデビュー作が、紙ジャケ&リマスターで発売されたので早速聴いてみました。平面な音の印象があった通常版(CD)と比べると、アコギの響きが繊細かつ強力になり、ドラムが生々しくなり、ボーカルは奥行きがでて、立体的になった気がしますね。好みはそれぞれでしょうけど、僕は大歓迎なバランスです。

作品としては、Rain DogsやBorn Machine、Real Goneなど、形容しがたいぶっ飛んだ作品と比べると、とてもまとまっていてかつ聴きやすいです。全編通して"夜"を感じさせ、美しく、哀愁に満ちたアコースティックな魅力にあふれている超名盤ですな。どの曲も素晴らしいけど、"Ol'55"、"Rosie"は感涙の名曲だし、Instの"Closing Time"は締めくくりをテーマとする曲では最高の演奏でしょう。

でもなぁ、この作品彼が23歳時に世に出したって、声といい、曲といい、演奏といい、そして包み込む空気といい、既にいい塩梅に枯れていてほんと信じられません。


Tracks
1.Ol' 55
2.I Hope That I Don't Fall in Love with You
3.Virginia Avenue
4.Old Shoes (& Picture Postcards)
5.Midnight Lullaby
6.Martha
7.Rosie
8.Lonely
9.Ice Cream Man
10.Little Trip to Heaven (On the Wings of Your Love)
11.Grapefruit Moon
12.Closing Time


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