Vincenzo Danice (piano)
Ivo Parlati (drums)
Aldo Vigorito (bass & bows)
Stefano Costanzo (drums) #2,3,7
日曜日にいったん引退させたCDプレーヤーの後釜でさらに先輩機種'87年作品のPioneerがメインプレーヤーに就任されました。音は・・鉈のキレ味ではあるものの真ん中の音がきてJAZZにはいい感じのようです。
というわけで、今日届いた初対面ピアニストVincenzo Daniseの昨年リリースの作品をつらつら書いてみます。この作品を知ったのはJazzを聴く中で僕がまんま参考にさせていただいているbloggerの皆様が絶賛されていながら、かつその文脈が僕の趣向の真ん中にズドンときてくれそうだからでした。
一聴して、凄いもの聴いちまった・・という感じ。#5/6/7以外はDaniceのオリジナル。穏やかなメロディラインと激しいリズムを往復しながらも内に向かって燃えるようなタッチで聴かせるあたり、Enrico Pieranunziを彷彿しますね。しかしそれだけではない!! #2がただもう圧巻・・。曲の構成が天才的!!急かされるように音数を刻んだかと思うと大胆な変調を自由自在に行き来してて、これはたまらんです。#3や#4もオリジナルではあるが、美味しいメロディを刺激的なDrumsと太いBassラインが骨太な美しさへ昇華され、こりゃあEnricoさんもレギュラートリオで新録して受けて立って欲しいもんですね。#5はLPのようなプツプツとしたノイズが始めと終わりにはいっていて懐かしい雰囲気とまあるいヴァイブを感じさせるバラード。(ノイズが一瞬またCDプレーヤーの問題か??と勘ぐってしまった・・(笑))ここで聴かせてくれるVigoritoのBass Soloも強さと美しさを兼ね備えていてすんばらしい。#6はブルースと美メロが交互に鳴る作品で、どこかタンゴな感じもあって楽しい。#7からラスト#8への流れ。奇しくもEnrico参加の"oslo"(Tarje Gewelt)の終盤と似た臭いを感じられる。音の数は多くないんだけど、透き通るような張り詰めた空気の中に暖かみを封入しているというか・・。
全曲が素晴らしいメロディと静と動のダイナミズムがあって、その中にも暖かみも感じることのできる希有な作品。ほんとDanise・・天才だと思った次第です。
また、この作品は録音が凄くいいです。音像がでかく(シンバルのでかさには驚愕!!)生々しく採られているし、パッケージも丁寧で重厚なつくりで感心しました。去年聴いていたら間違いなく09年作品愛聴盤ベスト2にははいったでしょうね。
Tracks
1.Immaginando Un Trio
2.Fuoco Dal Mediterraneo
3.Ares
4.Marte
5.’A Vucchella
6.La Rumba Degli Scugnizzi
7.Santosa
8.Good Bye
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