Steve Kuhn Trio with Joe Lovano/ Mostly Coltrane

2010/02/13

Steve Kuhn (piano)
Joe Lovano (tenor saxphone,tarogato)
David Finck (double-bass)
Joey Baron (drums)
Rel: 2009 ECM


2009年に聴いた最後のアルバム。濃厚な大晦日でした・・

Steve KuhnはVenusレーベルのいくつかの作品で聴いていたけど久しぶり。僕はJazzでいうとここ10年くらいの作品しか知らないので、Steve Kuhnが若い頃どんな音楽をやっていたかこういったテーマの作品でうかがい知ることができるのは有り難いですね。それと我が家のJazz棚では極端にシェアの低いECMレーベルの作品であることも、もの珍しさ(?!)も手伝い購入動機となったかもしれないなあ。(この作品でやっと2枚目。もう1枚はKeith Jarretの"Standards Live")

"Mostly"ってことは全てがColtrane縁の曲ではないんだろうけど、まあいいや。
一聴きして・・やっぱりECMの音だあってのがFirst Impression。残響音を増幅して高音をキレイに採れて、ピアノだけ聴くのであればいいバランスなのかも知れないけどね。ベースとドラムが遠くてあんま好きじゃない音。
作品としては、静謐で穏やかな空間をトリオがつくっているのがベースだけど、特に#3や#8やフリーな#10ではJoe Lovanoが僕がもつ彼へのイメージとは違ってColtraneばりに魂込めた熱い音を吹き込んでくれていてグッとくる。また、フリーな#10でのKuhnの弾きまくり具合もJoey Baronの爆裂もこの作品でのテーマにふさわしいポイントだと思う。ここからラストのピアノソロが美しい"Trance"までの流れが静と動と定型と自由な枠組みの中で自在に表現されていて素晴らしく感動的。

手応えはずしっとくるしBGMには向かない類の音楽なんだろうけど、スピーカーの真ん前に座って目をつむって聴くのがこの作品に対するコミュニケーションのとりかたのような気がしました。(たまにはこんな聴き方も・・) ECM録音の音は嫌いだけど、作品の重さでは抜けて傑作ですね。


Tracks
1. Welcome
2. Song Of Praise
3. Crescent
4. I Want To Talk About You
5. The Night Has A Thousand Eyes
6. Living Space
7. Central Park West
8. Like Sonny
9. With Gratitude
10. Configuration
11. Jimmy's Mode
12. Spiritual
13. Trance


0 件のコメント :

コメントを投稿

 

Site Serch

Archives

Popular Posts