Kevin Hays Trio / Live at Smalls

2010/02/22

Kevin Hays (p)
Doug Weiss (b)
Bill Stewart (ds)
Rel: 2010
Recorded live on August 13&14,2008 live at Smalls Jazz Club


"Live at Smalls"シリーズは先日のKikoski盤を購入。Kikoski盤はLiveでのKikoskiのキレ具合を楽しみにしていたが、このHays盤はBill StewartがLiveでレギュラートリオで気心しれていそうな二人と丁々発止とやってくれていそうと楽しみにしていた。

曲は#3,4,7がオリジナル。#1のCheryl、#6のSweet and Loveryはお馴染みのスタンダード。一聴きして録音品質はそこそこ3人の楽器がちゃんとでているんでホッとした。Bill Stewartのシンバルなんかが丸まった音だったら投げ出すとこだった(笑)
初っぱなのCherylから指が何本あるんだか分からないような音の数をバリバリとHaysが弾けば、Bill Stewartはシュワァァ~ッンという独特なシンバルやうるさくないけど引き締まったドラムソロで迎え撃つ。この1曲だけで僕は大満足・・。このドラムソロが聴きたかったんだな。。2曲目のワルツ(?)調の曲でも降りかかってくるようなシンバルが聴ける。もうたまらんです。#3のオリジナルはバラード(といっていいのかな?)。ここではHaysが少ない音でソロを引き続ける。いつまでも聴いていたくなるような綺麗なメロディ。

#4は曲名通りブルース。Haysがノリノリでブルースを弾き続けるところをDoug WeissとBill Stewartが追っかける感覚。徐々にBill Stewartがピアノに浸食するようにソロを挟み込んでいくようなところが聴きどころかな。ソロの構成も面白いし、やっぱこの人のシンバルの音は独特なんだよなあ。次のLudus Tonalisという曲はググってみるとPaul Hindemithという20世紀を代表するドイツの作曲家の曲とのこと。クラシックの曲らしいけど完全にKevin Haysの曲だなこれは。しかし、ここまで聴いてくるとKevin Haysの一人舞台というか弾き過ぎという思いがでてくるぞ。ここまで弾けるのは凄いんだけどねぇ。ちなみにこの曲で初めてベースのソロがはいった気がする。もっと出番をあげてくれないかな。

#6はBill Evansなどの名演をあげるまでもない名曲。・・なはずなんだけど、アルコからはいってとても暗い雰囲気。ちょっとだけフレーズはSweet&Lovely。とても美しいとは思うけど、この曲は文字通り甘めの演奏が欲しい気がした。ラストは同名のアルバムのラストでもある。前の曲に続いて静謐な曲で締めるのかなと思いきや、後半からベースのつくる機械的で力強いリズムでメロディも静から動へ移行。The Dreamerの題名通り見通しが開けてくるようなかっこいい展開で感動的。。

全般通すと、Kevin Hays Doug Weiss Bill Stewartという3人のレギュラートリオなだけあって、3人ともやりたいことをやりたいタイミングで音を作って、それが一体感をもっていることが聴き手にはよっく伝わってくる。
マンネリ化していない、このような刺激的なLiveをいつも聴きたいものですね。(去年来日していたような・・)


Tracks
1.Cheryl
2.The Anniversary Waltz
3.Loving You
4.Sco More Blues
5.Ludus Tonalis
6.Sweet and Lovely
7.The Dreamer

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