Joe Martin / Not By Chance

2009/12/17

Joe Martin (b)
Chris Potter (Sax,B-Cl)
Brad Mehldau (p)
Marcus Gilmore (ds)
Rel: 2009


クリポタです。とにかくBrad Mehldau、Chris Potter目当てでゲットされる方がほとんどだろうね。多くのblogの先輩方がレビューされているのでおおよその雰囲気は予想できるけど、実際に聴きたくなって調達してきた。リーダーでベースのJoe MartinとドラムのMarcus Gilmoreは初体験。GilmoreはDanny Grissettと今年日本にきてたんだ・・。

一聴して音が痩せることなく熱く採れているなあと関心・・。クリポタ左、Gilmoreが右、Mehldauがやや左、Martinがやや右音像大きめという変わったバランス。沢山のCDで見かけるJames Farberの録音なんだけど、なにか挑戦してみたのかな?? それとも4人横並びで演奏したものをまんま採ったのかな。
曲は#5のJacoPas曲以外はオリジナル。どの曲もやや暗めでモーダルで、メンバーのキャラにいい感じにあってます。(いい曲が多くて作曲の能力は高いものをもっていそう。) それとジャケのクールなイメージとは裏腹にけっこう動的なリズムの曲が多いし、クリポタは全編通してJoe Martinと同じくらい出番があって、たっぷり楽しめる。クリポタはメロディーを重視しているのかあんまりうねったりしてないけど、この作品ではちょうどいい感じかな。

Mehldauはこんな編成でリーダー作「じゃない」と適度な小難しさでとどまってくれて、これがちょうどいい塩梅。それでもそれなりに一筋縄ではいかないソロを連発してくれてるとこなんかたまんないね。Joe Martinのベースはというと、本質はそんなにしゃしゃりでてこないけどガッチりリズムを作り出すタイプで、色んな性格の曲や様々なメンバーと自然に溶け込めるような気がした。器用貧乏にならなければいいですねえ。ドラムのGilmoreは凄みはないけど腹に響く低音を多めに使ってくれて、好みの音。今後要注目!

お気に入りは作品中最もアグレッシブな#3と、Gilmoreのつくる4ビートに乗ってくるMehldauのピアノが聴きどころの#6。(何か聴いたことがあるフレーズがでてくるのもいいね)個人的には演奏よし曲よし音よし(クリポタをスピーカーに閉じ込めるのはどうかとは思うけど)で、長く付き合えそうでとても気に入りました。


Tracks
1.Semente
2.In the Meantime
3.Cache
4.Dream
5.Balloon Song
6.Once Before
7.Far
8.Not by Chance
9.Stoic


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