U2 / Achtung baby

今日はイチローが9年連続シーズン200安打でニュースは持ちきり。
何が凄いってメジャーで戦う日々の準備を絶え間なくずっと続いているってことで、楽をしていないことだよね。だいたいベテランとなると身体が丸くなってくる人が多いけどイチローはずっとシャープにしなやかに動ける身体を維持してますね。

・・・と、前振りが長くなりました。イチローは凄く求道者のイメージがあるんだけど、今晩紹介するU2もこの盤がでたときくらいまでは求道的なイメージを僕はもってました。Joshua Tree → Rattle & Humときて、求道的な旅を感じさせるU2が、どんなロックをきかせてくれるんだろうと発売前日に即Getして聴いた「なんじゃこりゃ～!!?」的な衝撃を思い出しました。ジッ、ジーザスジョーンズ?とか。Bob Dylanに音楽も近づいていいぞと思っていたのにところでしたが・・。

僕もロック聴き長いんですけど、こんな具合でこれほど期待というか意表をつかれた作品もないですね。最終的には僕の中ではU2のベスト3に入る作品になりましたが・・。まあそんな驚きはあったけど、ONEやUltra Violet、Love is Blindnessなど超名曲が詰まっているし、ひんやりした空気感は旧東ドイツのそれを感じさせます。
メンバーはというと、声を張り上げていたBONOがセクシーな(違う言い方ではエモーショナルっていう感じが近いかな)歌い方に、ギターはほんと多彩な響きや歪みのパターンを構成し、相変わらずギター1本でやっている感じがしないこれぞThe Edge。AdamとLarryはダンスビートを含む多彩なリズム(打ち込みっぽいけど大体ちゃんと叩いてます。)を作り出しながらもテクノにはいかないさじ加減が素晴らしいです。

今にして思うと、"All that You Can't・・""How to Dismantle～"などノーマルU2のサウンドのベースとなった作品といえるし、U2だって何をしてもいいんだという自由を彼ら自身の意識の中で手にしたエポックメイキングな作品でしょうね。

Rel:1991