クリポタ連鎖 Chris Potter / Underground

2009/09/10

Chris Potter (ts)
Wayne Krantz (g)
Craig Taborn(Rhodes)
Nate Smith (ds)
Adam Rogers additional guitar #6,#9
Rel: 2006


クリポタリーダ作としては、本腰を入れて聴こうと先日購入した作品(つい最近なんです)。もう整理してしまってないんだけど、いろんな楽器が入り乱れている作品(タイトルも失念orz)がクリポタを意識して聴こうとした初もので、「なんじゃこりゃー!!」理解不能で即二軍落ち、後日トレードに出してしまった。それ以来苦手意識があるんだけど、入り方が間違っていたのかもってことで、再チャレンジ中。当作もメンバー構成みても、ベースがいないやらCraig TabornとNate Smithは知らないやらで、僕にとっては刺激になります。一昨日のVillaume盤で免疫はついたつもりで一歩踏み出してみようと思います。

はじめっからファンキーなリズムからポッターのいい鳴りのsaxがうねってきます。一聴して純粋な"JAZZ"とは違う肌触り。そもそもドラムの音、違いますよねえ。ブラシ??ないなそんなの!ってかんじ。音の採り方も違うようです。Krantzのギターも素晴らしいですね。ロックばかり聴いていた頃のJeff Beckに肌触りが近い感じがします。ベース部はTabornのRhodesが様々な音を作ってるおかけで音の土台は作れています。でもベースはいたほうがいいんじゃないかなって気が。作った土台の音より生の音のが僕はいいと思いました。SmithのドラムスはもうJazzドラマーの範疇では語れない叩き方。ロックから来た人なんでしょうか。

全体的にVillaumeのストレートな吹きまくりとはちがって、やっぱ気合いが違う!! よくもまあこれだけ吹きまくって、デカくしっかり"鳴る。"ラストの"Yesterday"はなんか凄くもの悲しく聞こえてこれがラストなんて、脳裏に残ってしまいます・・。

不満はベースが構成されていないことと、重心が高い感じの録音。しかしこれを帳消しにしてしまうほど、各楽器の響きの結合と旋律のうねりに身をゆだねると最高に気持ちいい作品でした。(朝の通勤時ボーッとした頭に流し込むと効果抜群!!) クリポタの苦手意識はどこかへいってしまったようで、次もJazz棚はクリポタでいきます。


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