クリポタ連鎖 Ari Hoenig / Bert's Playground

2009/09/24

Ari Hoenig (Ds)
Chris Potter (Ts)
Jonathan Kreisberg (G)
Matt Penman (B)
Will Vinson (As)
Gilad Hekselman (G)
Orlando LeFleming (B)
Rel: 2008


Underground名義の新作"Ultrahang"はHMVでは入庫されているけど3枚30%Offにかこつけて一緒に注文した1枚がなかなか入庫しないので我が家には出荷されません。というわけで今回もお茶を濁すことにします。クリポタ参加4枚目も3枚目と同じくOn GoingなDrummerの筆頭格のAri Hoenigのリーダー作で聴くことにしましょう。クリポタ自体はこの作品では3曲(Moment's Notice,Ramilson's Brew,Green Spleen)のみの参加でゲストっぽい扱いみたいです。

出だしはColtraneナンバー"Moment's Notice"から。この曲が初っぱなって何か他にあったような・・と調べたところDanny Grissettの「Promice」という作品だった。この曲って1曲目に何かあうんだろうな。出だしJonathan Kreisbergの暖かみのあるナチュラルなギターから始まります。徐々にChris Potterがストレートだけど超かっこいいフレーズを弾き出してきて、そこから連鎖的にHoenig・Kreisberg・Potterがガツンとくる高揚感が気持ちいいし、Ariの爆裂ぶりが堪能できますね。忘れてならないのがMatt Penmanのズドンとくるベースも心地よいです。
次もスタンダードの"The Way You Look Tonight"。今度はGilad Hekselmanのギターから入るけど、PenmanとHoenigの疾走感が気持ちいいです。
#3"Seraphic"はなんかPat Methenyの肌触りを感じる曲。アルトのWill Vinsonのモード風味のフレーズがこの曲の大きな盛り上げ役になってますね。
#4"Ramilson's Brew"はクリポタ参加曲。Kreisbergのカットするような弾き方がいいです。ここではHoenigは比較的"おとなしく"4ビートを叩いているけど、なんといってもこの曲ではKreisbergとPotterの共鳴が聴きどころ。
ビックリしたのはメロディー奏法の"'Round Midnight"。どのような格好で叩いているんだろう。みてみたい! 
#6"Fall"はWayne Shoter作品。Kresbergのスペイシーな浮遊感のある弾き方で、聴いているわたくしもどこかへ行ってしまいそうです。
次はタイトル曲。Vinsonのちょっと太めな音色のアルトとPenman&Hoenigの絡みが聴きどころでしょうか。。
#8はバラードっぽいMetheny的な曲。個人的には要らないなあと思ったりして。
#9"Green Spleen"というロックっぽいリズムの曲。ギターは色んなエフェクターを駆使している感じだけど、こんなリズムだともうこれはPotterの独壇場では。Hoenigも思うがままに叩きまくっていて鳥肌モンです。
大盛り上がりの後、心を静めるようにHekselmanのギターがとつとつとつま弾かれる"Embraceable You"で締め。

すみません。気持ちいいとかかっこいいとか、そんな言葉しか出てこないことはご容赦を。そこまで五感で楽しめるのは演奏・曲の素晴らしさもさることながら、理想的なバランスで音が採られているからでしょうね。これまで聴いたJazzのCDでは最高音質だと断言できます。エンジニアのPeter Karl、チェックしておきましょう。


0 件のコメント :

コメントを投稿

 

Site Serch

Archives

Popular Posts