Rolling Stones / Voodoo Lounge

2009/08/18


ストーンズ自体は熱心に聴いているわけではないけど、なぜか当作品は肌にあってたまに取り出しては聴いている。'80という時代の音を反映したか重心の高い音作りだった「Steel Wheels」から5年振りの作品でProduceは古典的ロックを蘇らせることに長けているDon Wasを起用。

ストーンズの歴史の中では大した位置づけにはなっていないと思うけど、'80以降のアルバムでは一番地に足をつけてつくられた作品だと思う。歌い方が丁寧というか粘っこいし(??)

キースのだらっとしたカントリーブルーズやミドルテンポの曲が、中盤にやたら並んでいるので曲が多すぎる印象はあるけど、重心の低い音作りとあいまって黒っぽさがでていてかっこいい。

メンバー的にはビルワイマンが抜けて、ダリルジョーンズというセッションミュージシャンがベースを担当しているが、技術的には(feelingじゃなくね)プラスになっていると思う。他にもTom Petty & The HeartbrekersのピアノのBenmont Tenchがいい味を出している。

シングルになった"Love is Strong"や、ワッツのドラムが"力強く"感じる"You Got Me Rocking"、気負いすぎな歌い方のバラード"Out of Tears"、王道ロックンロール"I go Wild"、キースが喉を鳴らすブルーズ"Thru and Thru"などなかなか「らしい」曲が多いのがいい。


ミックの粘っこいボーカル、ワッツの4ビートが土台となっているドラムが光っている作品で、もっと評価されて聴かれてもいい作品なので聴いてみると新たな発見があるかもしれません。


Rel: 1994

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