R.E.M. / New Adventures in Hi-Fi

2009/08/17


U2と並んで20年にわたってロック界のオピニオンリーダーに君臨しているR.E.M.。

余りにも美しい曲達が収録され高貴とすら感じられる「Automatic for The People」、無理矢理"Rockした"「Monster」に続く10作目。ここからR.E.M.はちょっと迷走期に入ったかな? 確か秋口に発売され、夕暮れ時に聴くと妙にじーんときたことを思い出すなあ。

上記2作が両極端に"ぶれた"作品に比べると、この作品はツアー中に作られた曲も多いようで、疲労感や切迫感やそこから抜け出たときの希望感などがストレートにでてずっと自然体。(まんま「Monster」にありそうな曲も)

全般的にはマイナー調の曲が多くてジャケット同様明るくはないが、なかでもマイケルスタイプがRespectしているパティスミスと歌った#5やめっちゃくちゃ美しく悲しげなメロディの#6の2曲がその雰囲気を支配している感じがする。個人的には「Monster」ライクな#2#4#7#10を除くとアルバムとしてのまとまりがぐっとでると思うんだけどな。

聴きどころは、#5#6の"ぐったり感"と#11から最後までの美メロの並び。美しいです!! ロードムービー的なイメージのモノクロのジャケの素晴らしさと、R.E.M.の作品史上最高の音質で採られたCDだと思います。


Rel.1996

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