Bill Charlap Trio / Live at the Village Vanguard

Bill Charlap (p)
Peter Washington (b)
Kenny Washington (ds)
Rel: 2007


今日から何作か「Live at Village Vanguard」を紹介したいと思います。今夜は、Bill Charlap Trio。
リリースは'07だけどライブ自体は'03のもの。たまにこういうタイムラグのあるアルバムをJazzではみかけるけどなんでだろう?

メンバーは当日の5～6年前から本国でのレギュラートリオのワシントン兄弟。日本のヴィーナスレーベルではメンバーが異なっていてかもしだすグルーヴも違うので聴き比べてみるといいかも。

セットリストはスタンダードかジャズメンオリジナル。スタンダードといっても有名なのは#2Autumn in NewYorkと#6My Shining Hourくらい。きっとBillは日本で言うとジャンルは違うけど桑田佳祐みたいな音楽オタクなんだろう。どの曲も破綻はせずメロディの美しさを際立たせた演奏。Billは黒っぽさをださずに、音に上品さを滲ませながら弾いていく。ほんと品があるよなあ・・って感じさせる紡ぐような弾き方。#2なんかアメリカンビューティって感じ。ここまでの雰囲気だと、強力リズム隊のワシントン兄弟の出る幕がないのでは?!って懸念はあるけど、ミディアムテンポの曲などでもそこはかとなく"ブラシで"力強いリズムは聴けます。(曲が曲だけにドスッと腹に来るようなバスドラは聴けないけど。)

'60あたりの昔のじゃなくて、現代的なJazzをこれから聴きたいという方には、このあたりから入っていくと自然にJazzの魅力が分かってきていいような気がするNew「スタンダード」なアルバムです。