Sean Jones (tp)
Adam Rogers (g)
John Patitucci (b)
Antonio Sanchez (Dr)
Rel: 2009 (Posi-Tone Records)
先日、吉祥寺のdiskUnionでCD漁りしていたところ、バックでこれが流れていて耳がグイッと引きつけられ衝動買いした1枚。手にする前に店員さんにこのCDは?と尋ねたところレジ前に飾ってあったものを案内された。ジャケットは「自主制作か?!」と思しきものだが、流れていた熱い音がRalph Bowenとわかり買わずにはいられなくなった。
Ralph BowenはいつだったかCriss Crossばっかり買っている時期に初めて出会った。その時の濃厚なハードバップ的でガッツのある演奏がインパクト大で、それはちょっと今の季節には暑苦しくなるような演奏だったけど、今作はギターも入っているし多少聴きやすさも増している。メンバーも僕にとって初体験のSean Johnesを含めて興味ある組み合わせ。
このCDでは全体を通してAdam Rogersが大活躍!!Adam Rogersってちょっと暗い内省的な弾き方をする印象があったけど、ここでは(暗さは残しつつ)アグレッシブに弾きまくっていて新たな面が見えてよかった。John Patitucciは完全にバッキングに徹していて、"らしさ"はうかがえずちょっと残念。即買いした理由のひとつにドラムにAntonio Sanchesがクレジットされていたこと。ここでのAntonioはちょっと暴れっぷりは抑えめにシンバルを中心にそれなりに激しさをもって叩いているんだけど、もっと腹にくる部分も欲しかったというのが正直なところ。初体験のSean Jonesはあまり活躍の場はないけど、綺麗で強い音を出す印象で興味を持った。
で、肝心のRalph Bowenだけど変わりません。相変わらず固めに吹く感じが強い音を作っていて"熱い"です。ベストトラックは3曲目の"Qaiyam"。この曲が一番勢いがあっていいです。
全般的には「聴きやすさも増している」なんて書いたけど、夏に聴くと暑苦しさはひとしお。暑い夏に熱い音楽を!と思われる方には最高の解決策になりそうです。
0 件のコメント :
コメントを投稿