Brad Mehldau Trio / Live at The Village Vanguard

2009/08/20

Brad Mehldau (P)
Larry Grenadier (B)
Jeff Ballard (Ds)
Rel: 2008


昨夜に続いて「Live at Village Vanguard」を。今夜はBrad Mehldau TrioのLive('08)をご紹介します。リリースは'08年、ライブ自体は'06年10月。

Drumsが'90年代からの"Art of Trio"のJorge Rossyから、05年の「Day is Done」からJeff Ballardにメンバーチェンジ。個人的にはついてこないRossyに不満があったので、前作からいい感じに僕寄りに(勝手な物言いですが)なって嬉しい限り。

このCD2枚組で1枚目は、OASISの"Wonderwall"から。この8ビートでのJeff Ballardの重心が安定してスピード感ある叩き具合が最高に気持ちいい!!今では原曲のOASISの演奏は思い出せないほど耳にこびりついて離れないほど。1枚目であと聴きどころはバラードに落とした#5のBlack Hole Sun。原曲はヘビィロックバンドの雄Soundgardenの'94年作「Superunknown」のシングルから。(学生時代にNirvanaとかとよく聴いたなあ) まさかこの曲がJAZZで使われるなんて信じられないけど、Granadierの長尺なソロが病んだ暗い感じの世界観がよく出していてMehldauの弾きとともに脳味噌に浸みます。1枚目は全体的に変化球が多くスタジオ録音でのMehldauのイメージのまんま。

2枚目はMehldauオリジナルの3曲が動→動→動とダイナミズムがでてきてくる。紡ぐメロディはまんまなんだけどここではラフな感じが表にでてきていいなあ。しかし、なんといっても2枚目ではエンディングで彼の持ち曲"Countdown"がすげえ。初めのソロがかっこいいモンだから後の疾走感と「最後くらいは主役喰ったれ」とばかり主張してくるGrenadierとBallardの弾きまくり叩きまくり具合は興奮しまくり!!

このLive録音も素晴らしい。録音技師はJames Farberといういまや大御所のお人。とても中域にふくらみのある暖かく腹にも来るバランスで採られていて気持ちよさこの上なし。我が家の'89年製造のプリメインとCdプレーヤーに相性ばっちりでありがたい音です。

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