Avishai Cohen Trio / From Darkness

2015/03/22




イスラエルのベース奏者Avishai Cohen(1970年生まれ)の15作目にあたるリーダーアルバム。

同じベースのOmer Avital、同姓同名のトランペットのAvishai CohenやサックスのEli Degibriなど、イスラエルからワールドワイドに活躍していていますが、世代的にもOmer Avitalと並んでイスラエル・ジャズの旗頭といって差し支えないでしょう。

ただこちらのAvishai Cohenは、前述の彼らの土着的な肌触りをベースにしたジャズとは違って、クラシックやフュージョンの演奏をベースとしつつも、アーティストの枠を拡げるような作品もリリースしていたりして、一線を画している印象です。(作品によってはついていけないものも<結構な割合で>あったりしますが・・)

本作は2012年にデュオで組んで以来レギュラーピアニストのNitai Hershkovits(1988年生まれ)と、初めて組む(?)ドラムのDaniel Dorとのトリオ。全11曲、約42分というロック・ポップスのようなコンパクトな作品となっています。
ラストのChaplinのSmileを除き、Cohenオリジナルの楽曲がラインナップ。Ballad for an Unborn(#5)やAlmah Sleeping(#8)のようなバラードもありますが、北欧のピアノトリオにも通じるクラシックな美しい旋律の楽曲を、アドリブは端的にまとめてフュージョンやロックのようなハードなリズムのアプローチで駆け抜ける印象で、あっという間に聞き終えてしまいます。

スピーカーから聞くと録音が素晴らしく、目の前でトリオのライブを聞いているようで、もう少し長く聞いていたいというのがこのアルバムに感じる不満と言えば不満ですね。









Personnel
Avishai Cohen : bass
Nitai Hershkovits : piano
Daniel Dor :Drums


Tracks
1. Beyond
2. Abie
3. Halelyah
4. C# -
5. Ballad for an Unborn
6. From Darkness
7. Lost Tribe
8. Almah Sleeping
9. Signature
10.Amethyst
11.Smile


Rel:2015 Razdaz Recordz RD4616
Recorded at Nilento Studios, Sweden, Between May and July 2014.

2 件のコメント

  1. 新潟でも桜が咲き、春爛漫です。
    ジャズのCDもライブも目白押しで嬉しい悲鳴です。
    そして、この素晴らしいアルバムのメンバーが来日とのことで胸が躍るわけです。
    ピアノとベースは相変わらず魂の兄弟って感じの反応具合なのですが、そこに反応するドラムもすごかったですよね。
    トラバしますね。
    http://mysecretroom.cocolog-nifty.com/blog/2015/01/from-darkness-a.html

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    1. Suzuckさん
      こちら東京は桜のピークが平日だったり天気が悪かったりで花見には難しかったです。
      アルバム全体で40分程度で、この強靭なトリオであればもっと聞いていたいと思ってしまいます。
      ライブ確かに春になると集中してきますね。懐と時間の相談が大変かも。

      トラバありがとうございました。

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