John Patitucci Electric Guitar Quartet / Brooklyn

2015/06/14



彼の故郷BrooklynをアルバムタイトルにしたJohn Patittucciのエレクトリックギタークァルテットによるリーダー作。

エレクトリックベース、ツインギターとドラムスという、ボーカルがつけばロックバンドのような編成で、このビックネームの面々がひたすらジャムるってイメージにわくわくして入手しました。

楽曲はほぼ本人のオリジナルで、その他には、マリ共和国出身でグラミー賞ウィナーの女性ボーカリストのOumou SangareによるDugu Kamalemba(#2)、Thelonious Monkの Trinkle Trinkle (#4)とUgly Beauty (#5)、Wes MontgomeryのThe Thumb (#9)がセレクト。

両ギタリストが得意そうなまさに”Brooklynのジャズ”を感じさせる楽曲と、ブルースを中心に展開されています。 前者は、IN9-1881/The Search (#1)やUgly Beauty (#5)、Do You?(#7)、ラストのギターとのデュオTesoriなど、後者はBand of Brothers(#3)、JLR(#6)、Go Down Moses(#10)あたり。

その中で、異色を放っているのが、シンプルリフが絡み合う不思議な曲想のDugu Kamalemba(#2)。エレクトリックピアノのような音色のリフに右側のAdam Rogers(多分)とPatittucciとのユニゾンがツボでした。

とはいえ、全般的にはやや抑え目な曲調のせいか、コンパクトな演奏がベースとなっているのが残念。これだけのメンバーですからもっと熱いジャムや長尺なソロを期待していたのですが、Patitucciのトータル指向によるのでしょうか。








Personnel
John Patittucci : electric bass guitars
Adam Rogers : electric guitars
Steve Cardenas : electric guitars
Brian Blade : drums


Tracks
1. IN9-1881 / The Search
2. Dugu Kamalemba
3. Band of Brothers
4. Trinkle Trinkle
5. Ugly Beauty
6. JLR
7. Do You?
8. Bells of Coutance
9. The Thumb
10. Go Down Moses
11. Tesori


Rel:2015 THREE FACES RECORDS
Recorded at The Bunker, Brooklyn, New York

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