Olivier Boge / The World Begins Today

2014/05/18


フランスのサックス奏者Olivier Bogeのリーダー作を最近の通勤時に聞いています。

メンツはTigran Hamasyan(アルメニア)、Sam Minaie(イラン)、Jeff Ballard(アメリカ)と多国籍な組み合わせ。どんな繋がりからこの組み合わせに行き着いたのかとても気になってます。歴史的背景はだいぶ違う道を歩んでいるアルメニアとイランではあるものの、伝承されている音楽やリズムは近いのかもしれないので音楽的にも地理的にも Hamasyan、Minaieはどこかで接点があったのかなぁなんて思いを巡らせてたり。

全曲Olivier Bogeのオリジナルで、ブルックリンでレコーディングされているからかアメリカのコンテンポラリーなジャズを感じさせるダークなもの(#2~5や7,8)を中心に、メロディアスで強い哀愁(郷愁?)を感じさせる楽曲(#1,6,9)とで構成されてます。

Olivier Bogeは楽曲を逸脱しないメロディを大切にしたパフォーマンスで、熱く迫ってくるものは少なめ。拍子的に似た曲が多くてややもすると静謐なサウンドになってしまいそうなところだけど、ピアノのTigran Hamasyanの印象的なリフレインや時折感じさせる中近東系のフレーズや、ドラムのJeff Ballardがパーカッションも駆使したりロック的なビートを取り入れたりしていて、アクティブなサウンドにビルドアップしていますね。

ちなみに曲単位で聞くと、メロディもいいしバンドの演奏も活力あって聞きどころが多いものの、似た拍子が多く集中して聞くとちょっとダレるため、移動中とか少し違うことにも気が行く時に聞くのが今のところ僕にはあってます。


最もアクティブなタイトルトラック(#2)と最もメロディアスで多分Olivier Bogeがピアノを弾いているThe Little Marie T.(#6)のライブをどうぞ。

The World Begins Today (#2)



The Little Marie T. (#6)




Personnel
Olivier Boge : Sax, Voices, Piano (on #4,6)
Tigran Hamasyan :  Piano
Sam Minaie : Bass
Jeff Ballard : Drums

Tracks
1.Poem
2.The World Begins Today
3.Be Kind
4.Rising Lights
5.Dance Of The Flying Balloons
6.The Little Marie T.
7.Relieved
8.Inner Chant
9.Seven Eagle Feathers

Recorded at Bunker Studio, Jan 14th and 15th, 2013

Rel:2013 naive NJ623911

4 件のコメント

  1. こちらからもリンクさせていただきます。
    本作はバックの3人の活躍が目立ってましたね。
    リーダーのボーグはいまいちインパクトに欠けてますが、アルバムとしてはけっこういい感じで楽しめました。
    http://narymusic2010.blog90.fc2.com/blog-entry-3128.html

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    1. naryさん、コメント&リンクありがとうございます。
      似通った調子は多いものの、いい塩梅のメロディアスさとアクティブな演奏が全般的にあるので、アルバムとしてはリピートしても楽しめました。

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  2. アルバム全体として曲を聴くと、単調な部分もありますが、演奏自体を楽しむと言う意識で聴くと、かなりの充実感と満足感を得られるアルバムと認識しています。

    コメント内TBありがとうございます。逆TBさせていただきます。
    http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/62582103.html

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    1. こんばんは。
      リーダーのインパクトとか気にしなければ、特にハマシアンとバラードの演奏を筆頭にトータルで楽しめる作品ですね。近頃朝のBGM的に聞いててもいい感じです。
      コメント、トラバありがとうございます。

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