Christian McBride Trio / Out Here

Christian McBride (b)
Christian Sands (p)
Ulysses Owens,Jr. (ds)
Recorded at Avatar Studios, New York, NY
Rel: 2013 Mark Avenue Records MAC1069


先日更新したAlessi/Herschのデュオが難解なものだったので、直球Jazzを無性に聞きたくなってヘビロテしている1枚。僕の中ではベースと言えばこの人というChristian McBrideがリーダーではありますが、これぞピアノトリオ！って作品で、昔のレジェンドでいうとOscar Peterson Trioの流れをきちんと汲んでいる正統派なJazzを楽しめます。

楽曲は"Cherokee""My Favorite Things""East of The Sun"などスタンダード中のスタンダードを中心にオリジナルのブルース#1、ボサノバ#3と、1曲だけ全く違うカラーのソウルなラストの#9。ラストを除けば黒っぽい4ビートが基調で・・というと何の変哲もない作品のように思われるかも知れませんが、ぶっといMcBrideのベースを堪能しつつ、Owens,Jrの瞬発力のあるドラムに快感を覚え、"My Favorite Things"のようにクールなフレーズを連発するSandsに惹きつけられるはで、1時間強があっという間に過ぎてしまう超美味な作品です。

それとこの3人の演奏を完璧に採っているこのCDの音質は特筆もの。McBrideのベースが大きめなのはリーダーであることとパフォーマンス自体がでかいってのもありますが、ベース好きには美味しい音を腹でたっぷり受け止められます。はじめは録音のレベルが小さい気がしてボリュームを上げていたら、演奏が盛り上がってくると驚きの爆音になるので、これからお聞きになる方は要注意ですね。

Jazzをこれから聞きてみたいなぁって人にはこういう作品をおすすめしたいですね。60年代のレジェンドより、現代進行形なメンツだとライブを聞く楽しみが増えますし。

ということで、まさにJazzっていう佇まいのCherokeeをどうぞ。


ラストのやけに縦ノリなソウルはJohnny Taylorという方が元ネタだそうですのでついでに。腰に来ますね！






今年最後のブログ更新となります。
稚拙な内容ながらご覧になって頂いた皆様、ありがとうございました。
来年も皆様にとって良い年でありますように。



Tracks
1.Ham Hocks and Cabbage
2.Hallelujah Time
3.I Guess I'll Have to Forget
4.Easy Walker
5.My Favorite Things
6.East of the Sun (and West of the Moon)
7.Cherokee
8.I Have Dreamed
9.Who's Making Love