猛暑のなか中古盤屋でたたずんでいたところ、気怠いボーカルとヘビーなギターサウンド、ポップなメロディが耳に染みこんで思わず再購入した1枚。力が湧き出るようなノリより、疲労感やだるさに浸かりたい・・というときにドンピシャなDinosaur Jrの6作目です。
#2、3、5なんかは他のシンガーが歌ったらかなり元気なポップソングのような気もするんですが、Jのボーカルでいい意味で台無しにしてしまって、ダルな#1,4や#7以降に同化してます。それにしても、ラストの"Over Your Shoulder"の虚無感はどこからくるんだろう?Neil Youngの"Hey Hey,My My"のリフを組み込んでいるところとか、泣けるしかっこいいですわ。
学生の時下北沢あたりのレコード屋ではこの手のオルタナ系のCDがコーナーとしてあったりしましたが、生き残っているのは案外このバンド(といってもJ.Mascisのワンマンですが)くらいなのかも。さきに書いたように時代に流されず音楽性は普遍だし、アコギソロ作品での歌の力もありR.E.M.なんかとも通じるところが多いですね。最近Lou Barlow(セバドー)などオリジナルメンバーでニューアルバムがリリースされるという情報もあるんで楽しみに待ちたいと思います。
Tracks
1.Feel The Pain
2.I Don't Think So
3.Yeah Right
4.Outta Hand
5.Grab It
6.Even You
7.Mind Glow
8.Get Out Of This
9.On The Brink
10.Seemed Like The Thing To Do
11.Over Your Shoulder
Dinasaur Jr
J.Mascis (g,vo,ds,keys)
Mike Johnson (b,vo) (ts,b-cl,ss)
Rel: 1994 Sire/Reprise
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