Red Hot Chili Peppers / I'm With You

Red Hot Chili Peppers ..
Anthony Kiedis (vo)
Flea (b)
Chad Smith (ds)
Josh Klinghoffer (g)
*Additional Musician : Mauro Refosco (perc) ,Lenny Castro (perc) ,Greg Kurstin (p) ,Money Mark (B3) ,Mike Bulger (tp)

Rel: 2011 Warner Bros. Records Inc. Produced by Rick Rubin

Red Hot Chilli Peppers(以下RHCP)の前作"Stadium Arcadium"('06)以来の新作。

前作は2枚組だったためか、愛聴するまでには至らず、その前の"Californication"('99)とか"By The Way"('02)なんかのほうが未だに聴くことがある。それらの名作というかRHCPのギタリストと言えばJohn Fruscianteだったが、またしても脱退してしまい、彼らの息子くらいの年のJosh Klinghoffer('79生まれ!!)が今作よりRHCPの一員となっている。JohnとJoshは脱退/加入前にも個別のバンドなんかで絡みがあったようで、"One Hot Minute"('93)のDave Navarroのような失敗(あれはあれで好きなんだけど・・)は最初っから避けたかったのかも知れず、Johnの息がかかった人材を登用した気がする。

で、本作も"Californication"からの路線を踏襲していて、昔のような筋肉むき出しのファンクネスは前面にださず、ふつうにいい曲をずらっと並べて、FleaとChadという強靱なリズム隊が道筋がっちり作って"歌う"ようになった"Anthonyがのってくる塩梅。ほんといい曲たくさんつくるようになったなあと思わず感心してしまう。色んなロック界の大御所たちともやってきたRick Rubinの差し金なのか、終盤はTom Pettyっぽい哀愁を感じさせる曲もあったり。前作まではJohnがからっからに乾燥した音を放出していて、メロウな歌もぶっきらぼうな感じになってたりしたけど、Joshの潤いに満ちた音色だとまんまメロウなバラードになっているんで、その違いも聴いてみると面白かった。


Tracks
1. Monarchy of Roses
2. Factory of Faith
3. Brendan's Death Song
4. Ethiopia
5. Annie Wants A Baby
6. Look Around
7. The Adventures of Rain Dance Maggie
8. Did I Let You Know (This I Know)
9. Goodbye Hooray
10.Happiness Loves Company
11.Police Station
12.Even You Brutus?
13.Meet Me At The Corner
14.Dance,Dance,Dance