R.E.M. / Collapse into Now

2011/03/20

R.E.M.
Peter Buck, Mike Mills, Michael Stipe
+Musicians:Scott McCaughey (g,Key,Acc,vo), Bill Rieflin (ds,bouzouki,Key,g), Jacknife Lee (key,g), Joel Gibb (vo) on #5 ,Lenny Kaye (g) on #9(solo),12 ,Peaches (vo) on #9
Patti Smith (vo) on #1,12 ,Eddie Vedder (vo) on #5
Horn on #4,5,1 :Shamarr Allen (tp), Leroy Jones (tp), Kirk M.Joseph,Sr. (sax)
Bonerama Horns:Creig Klein (tb) ,Mark Mullins (tb) & horn Arr., Greg Hicks (tb)
Rel: 2011 Warner 525611-2
Produced by Jacknife Lee and by R.E.M.


あまり音楽を聴く気持ちに向かわなかったけど、R.E.M.とB.Springsteenはなぜかこの1週間よく聴いてます。そして、あの前日に到着していたのが、アメリカンロックの精神的支柱R.E.M.の15枚目となる新作。2000年代の彼らの作品は病気で脱退を余儀なくされたドラマーBill Berryの不在を色濃く感じられたり、無理矢理な高揚感を感じられたりで、僕がR.E.M.に求めるものとは若干乖離があった。でも、この作品は凄くいい。'90前後の「Green」や「Out of TIme」から「Automatic for the People」(歴史的名作!!)の曲の立ち具合と2000年代の優しい感触がごっちゃまぜに肌触りとして感じられる作品に仕上がっている。

#1のまさにこれぞPeter Buckと思わせるキラキラとしたリフが導く開放的なメロがとてもすがすがしい気分にさせてくれて、この作品のカラーを決定づけている。加えてMile Millsのベースラインがかっこいいパワーポップな#2,7,9もメロディがたってるし、#3,4はAccordionやPeter Buckお得意(?)のMandolinで"Losing my Religion"宜しく哀愁溢れる曲や、#5はMike Millsの高音のコーラスとゲスト参加のPatti Smith、Eddie Vedderのどこまでも続くようなハーモニーの掛け合いが素晴らしい。現代版"Everybody Hurts"な#8"Walk it Back"はMichael Stipeの枯れたボーカルと美しいメロディラインが今のなんともいえない気持ちを癒してくれるだろう。
しかし、決定的なのはラストトラックの"Blue"。"CountryFeedback"(「Out of Time」収録)的な重みのある詩とPatti Smithのボーカルが空気を支配しているが、最後の最後に"Discovery"のリフと開放的なコーラスが繰り返されて作品の幕は閉じる。これぞR.E.M.だと断言できる名曲だ。

ようやくBill Berry脱退を吹っ切って、新たなイマジネーションが沸き立っているかのような作品を届けてくれてとても嬉しい。曲もそうだけど、この作品の構成を構築したプロデューサーであるJacknife Leeもいい仕事をしてくれたと思う。


Tracks
1.Discoverer
2.All The Best
3.uberlin
4.Oh My Heart
5.It Happened Today
6.Every Day Is Yours To Win
7.Mine Smell Like Honey
8.Walk It Back
9.Alligator Aviator Autopilot Antimatter
10.That Someone Is You
11.Me, Marlon Brando, Marlon Brando and I
12.Blue



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