Eric Harland / Voyager live by night 最強かも。。 

2010/12/04

Eric Harland (ds)
Walter Smith Ⅲ (ts)
Julian Lage (g)
Taylor Eigsti (p)
Harish Raghavan (b)
Rel: 2010 Spacetime Records
Recorded live at Sunside Club(Palis) on October 19-22,2008


売れているのかは??だけど、とにかくblogの世界では話題&絶賛の1枚です。ジャケもDrumsで勝負してるって気概が伝わってきて素晴らしいです。構成される曲はWalter SmithⅢの初リーダー作でHarlandとやっていたSam Riversの"Cyclic Episode"、4部構成からなるTaylor Eigsti作の"Get Your Hopes Up"以外はHarlandオリジナル。初っぱなにぶちかまされ、聴くものをわしづかみにする"Treachery"は、昨年話題沸騰の「The Monterey Quartet」(僕の記事だと http: //blogs.yahoo.co.jp/najponk/1377058.html)でもOpenerを飾ってやはりぶちかまされた曲でしたね。それとHarlandオリジナルの曲達は、他のNYのミュージシャンとちがって曲想がダークな方向にはいかず、世界が開けていくようなポジティブなメロディになっているのが魅力の一つだと思います。

このメンバーの関係図的には、ピアノのTaylor Eigstiの2008年作品「Let It Come To You」でWalter Smith以外は共演しているみたいです。Walter Smith Ⅲとは、彼の初リーダー作での共演以来組んでいるでしょうから、そのあたりの関係でしょうか。Walter Smith Ⅲは変態的なフレーズには向かわず、ストレートに吹いている印象。彼のLiveと比較すると物足りなさを感じてしまうのは仕方ないか・・。でもそれ以上に大活躍しているのがギターのJulian Lage。最近のギタリストはちょっとMethenyな要素が強くてどうも侘び寂びな方向に行きがちだけど、Julian Lageは強く弾く方向にいっていて、それも絶妙なフレージングを連発していてで驚いた。これから要チェックですね。ピアノのTaylor Eigstiはこういうコンテンポラリーな曲想やメンツだと、彼のいい意味でJazz離れしている弾き方やフレーズでとても引き立ってて、コラボレーションの妙といえるでしょう。

CDの収録Limitギリギリに詰め込んでいるのか、再生すると、間髪入れず演奏が始まって意表を突かれましたね。初っぱなからフルスロットルでいくからついてこい、、ってことかな?まんま乗せられて熱くなること甚だしい演奏が詰まっています。それも組曲のような構成になっていて、ほぼ78分ぶっ通しでHarlandのDrumsを浴びることになり、ここがこの作品の最大の楽しみポイントでしょう。(言い換えると好き嫌いの境目にもなりますが・・) ちょっと残念なのは曲を詰め込んだせいか、曲の終わりで急速にFade-outする部分かあって、編集が雑と言わざるを得ない。でもそんなことは、大した問題でないくらい熱く素晴らしい演奏だから大目にみることにしよう。<何様?(笑)

いずれにしても、この熱い演奏を飽きさせない凄さは、昨今のドラマーの中でも最強といってもいい才能だといっていいでしょうね。


Tracks
1.Treachery
2.Intermezzo 1
3.Turn Signal
4.Voyager
5.Intermezzo 2
6.Development
7.Eclipse
8.Intermezzo 3
9.Cyclic Episode 
Get Your Hopes Up
 10.Part 1
 11.Part 2
 12.Part 3
 13.Part 4


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