Clayton Brothers / The New Song And Dance ~極上の「BGM」~ 

2010/12/17

Jeff Clayton (as,a-fl)
John Clayton (b)
Tarell Stafford (tp,flh)
Gerald Clayton (p)
Obed Calvaire (ds)
Rel: 2010 ArtistShare
Recorded at Sear Sound,Studio A,New York,NY on January 13th and 14th,2010


メンツはJeffとJohnの兄弟がリーダーのClayton Brothers.さらに甥のGerald Clayton(p)に加えTarell Stafford(tp)、Obed Calvaire(ds)。マンネリ化されていないハードバップを聴かせてくれる4人とObed CalvaireもDavid Kikoskiの"Smalls"でもコクのあるドラミングが好印象だったし、なかなかいいメンバーです。
『新曲とダンス』というあまり工夫の感じないタイトルの作品だけど、全般に彼等がバップに対して豊饒なバックボーンを支えに伸びやかな演奏が展開されてとても素直に楽しめますね。こんな書き方だと何の変哲もなさそうな演奏みたいだけど、ここでタイトルの「ダンス」がリズム的に強い要素になっていていい案配のスパイスになっていそうです。

舞踏会で使われそうな流麗なメロディと、そこかしこに塗されている小刻みなリズムの変化で大部分の曲は構成されてます。とくに前半はクールなGeraldのフレーズと、時折John ClaytonとObed Calvaireが創り出す変則的なリズムが面白いですね。
後半タイトルトラックからラストは前半と赴きを異にしてブルースフィーリング溢れるストレートなハードバップ。Funな要素の強い後半で、「さぁ踊ってくれぃ!」と言わんばかりの演奏。楽しいっす。

この前半と後半のシフトチェンジは多分意識的なんだろうけど、この作品の奥行きを創る意味で成功したと言っていいでしょう。全編通してこう言っちゃ彼らに怒られるかも知れないけど、心身にすんなり入ってくる、演奏とメロディーが満載なところが、極上の「BGM」になってくれると感じた1枚です。

追伸:
何の所以かartistshareの作品が今年のグラミーのBest Jazz Instrumental Album, Individual or Group部門にノミネートされてます。。


Tracks
1.Cha Cha Charleston
2.Soul Tango
3. Battle Circle
4.Terell’s Song
5.Smarty Pants Dants
6.The New Song and Dance
7.They Won’t Go When I do
8.Chicago Bop Steppin’9.Street Dance



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