辛島文雄 meets 森山威男 / E.J. Blues

2010/08/07

Fumio Karashima (p)
Takeo Moriyama (ds)
Masanori Okazaki (sax)
Ryu Kawamura (b)
Rec: April 22,2010
Rel: 2010 Pit Inn Music


いやぁ暑っくるしい。毎日猛暑だからってわけではなく、この音。
辛島さんのレギュラートリオ(ここ数年はベース以外は小松伸之さんでほぼ固定っぽい)では、このアクはでててないよなぁ。...というわけで、先月末に発売された辛島さんmeets森山さんの今年春のピットインでのライブ作品をご紹介。このライブ盤は当日の演奏をピックアップして編集したもの。

この作品の聴きどころは、個人的には準主役の森山さんではなくて、岡崎さんだと思っている。#2、#4のような微妙な表現も引き込まれるし、タイトル曲の#1や#7のようなアグレッシブな曲では、さらに攻撃的でモーダルなフレーズを連発し辛島さんに絡んでいく様は、この作品での最大の発見だった。
辛島さんはライブではドラムやベースは若手とバンドを組んで、若手の潜在能力を引き上げたりしているけど、時にはフレーズとか新たな発見を吸収しているんじゃないかな。岡崎さんとの絡みなんかは、とても使い古したフレーズだけでないものがあるし。というわけで、辛島さんをここ10年近くで聴いている身としては、森山さんのドラムは音はでかいけど、レギュラーの小松さんにあるVersatileな点でちょっと噛み合ってない気がしたのが正直なところ。川村さんのベースはもうちょいスピード感が欲しい気もしたけど、それよりアンプを通しているせいと森山さんのデカイ音で、不利となっているのでちょっと残念。

この作品はピットインのレコーディングシステムが導入された最初の作品だそうで、とても濃い音には仕上がっているけど、曲間のフェードアウトなどの編集がイマイチなのと、音の分離がもうちょいあったほうがよかったかな。辛島さんはいわゆる現代的なドラマーの方がマッチすると思うので、そのあたりでの作品を期待したい。


Tracks
1.E.J. Blues
2.Blood Count
3.Hangin' out
4.Waltz for Monk
5.Be Happy Please
6.In A Sentimental Mood
7.One for Him
8.Lush Life


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