Chris Potter Underground / Ultrahang

2009/10/18

Craig Taborn (fender rhodes)
Adam Rogers (g)
Nate Smith (ds)
Chris Potter (sax,bass clarinet)


発注後1ヶ月を経て、ようやく聴ける"Underground"。
先日の"Lift"はJazzを突き詰めた音楽だったけど、UndergroundはJazzでくくるには無理のある音楽だね。リズムがファンクまっしぐらだし。

メンバー構成はベースレスのカルテット。ベースの役割はTabornがうまく音を作ってやっているけど、ベース好きの僕としてはやっぱりほしいな。Undergroundの前作との違いはギターがAdamu Rogersになっていること。クールな響きのリーダー作品とは違って、#2や#3ではギュイーンギュルギュルっとがっつり弾いてくれていてかっこいいです。最近Adam Rogersがサイドで参加している作品を聴く機会が多いけど、リーダー作品のメセニー的な感じから、隠れていたアグレッシブさが表出してきていていい傾向だぞ。この感じでリーダー作もお願いしたいところ。
で、肝心のChris Potterだけど、8: 2の割合で難解なフレーズと分かり易いフレーズを固めで高い音圧で吹きまくっている。"分かり易い"という部分だけど、特に#4のディラン作品でよくでている。ベースクラリネットも彼にしては暖かみのある音を作っていていいアクセントになっている。

僕のベストトラックは#5。Chris PotterとAdam Rogersの掛け合いがゾクッとくるし、TabornのFender Rhodesがからんできて、ディープなグルーヴを作り出してかっこよすぎです。
全体を通して分かり易くはないけど、ファンクなリズムと音圧をクリポタのサックスの導きで感じられれば難解さは気にならなくなる。

この作品はリラックスしたい時より、シャキッとしている時に聴くといい作品だと思うので、仕事で移動中なんかに聴くのがいい気がした。(明日からDAPにいれとこ)


Tracks
1.Ultrahang
2.Facing East
3.Rumples
4.It Ain't Me, Babe
5.Time's Arrow
6.Small Wonder
7.Boots
8.Interstellar Signals


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