Tom Harrell / Something Gold, Something Blue

2017/01/15


Tom Harrellの2016年ニューアルバム。彼のレギュラーバンドは、Danny Grissett(piano)・Wayne Escoffery(tenor sax)・Ugonna Okegwo(Bass)・Johnathan Blake(Drums)だと思うけど、アルバムのカラーにあわせてメンバーも興味深いアレンジがなされています。今回はCharles Altura(guitar)とAmbrose Akinmusire(trumpet)、Omar Avital(1曲だけ)が参加、ピアノとサックスは不参加という編成。Charles Alturaは1981年生まれで、同世代のAmbrose Akinmusireのバンドで活動していて、アルバム"The Imagined Savior Is Far Easier to Paint"(2014)でも聞くことができます。今回2人がセットで参加してきたのはこの作品をTom Harrell側が評価していたのではないかと邪推してます。

楽曲はTom Harrelオリジナルが8曲とBody and Soul。バラードらしい演奏はBody and Soulのみ。
ダークな曲調のCircuit(#1)とTrances(#3)、Tom Harrellらしい穏やかで柔らかなメロディのTravelin'(#2)、Omar AvitalのOud(ウード?)が中近東な雰囲気を醸し出すアルバム中最もグルーヴィなDelta of the Nile(#4)、 BlakeとOkegwoが攻撃的なリズムで先導するView(#6)、リズムを抑制して2人のトランペットをフィーチャーしたスタンダードBody and Soulなど、楽曲の色彩も豊かです。
全体的には、かなり手数の多いJohnathan Blakeのドラムを中心にアクティブなサウンドが展開されているし、Tom Harrellの相変わらず天才的な楽曲のつくりもあいまってジャズ的な楽しさを満喫できる1枚といっていいと思います。

Charles Alturaはフュージョンやロック経由のフレーズがもとになっていると思うけど、長めのソロを含むアルバム全編で貢献して溶け込んでいるし、Ambrose AkinmusireはTom Harrellと区別つかないほど(少なくとも自分は)メロディアスで柔らかい吹きっぷりもよかったです。


2016年NYでのライブ!(w Danny Grissett,Wayne Escoffery,Ugonna Okegwo,Johnathan Blake)



Personnel
Tom Harrell : trumpet & flugelhorn
Ambrose Akinmusire : trumpet
Charles Altura : guitar
Ugonna Okegwo : bass
Johnathan Blake : drums & tambourine
Omer Avital: oud (track 4)


Tracks
1. Circuit
2. Travelin’
3. Trances
4. Delta of the Nile
5. Keep On Goin'
6. View
7. Body and Soul
8. Sound Image
9. The Vehicle

Rel:2016 Highnote Records HCD7289
Recorded at Water Music Recording, Hoboken, NJ on August 29 & 30, 2015

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