Mudcrutch / 2

2016/06/12


Tom Petty & The Heartbreakersの前身バンドで1970年代前半に活動し、およそ40年の時を経て2008年にデビューアルバムをリリースしたMudcrutch、8年振りのセカンドです。(このブログは3ヶ月振りで、Mudcrutch然のスパンで更新となっております。。)
このバンドを経てTom Petty、Mike Campbell、Benmont TenchはTom Petty & The Heartbreakersとなってアメリカンロックを代表するバンドになっていきます。

このバンドではTom Pettyはベースギターを担当し、Mike Campbellがリードギター、Tom Leadonがリズムギターという役割を担っています。楽曲はTom Pettyが7曲、他のメンバーが各1曲持ち寄り、各々が責任を持ってボーカルをとっていてますね。

Trailer (#1)はTom Petty & The Heartbreakersのボックスセット「Playback」にも収録されていて、その解説によるとヒット曲"Don't Come around Here No More"(1985)のB面だったそうです。こちらではTom Pettyのハーモニカが入っていてメロディの爽やかさをより効果的に演出しているように感じます。Tom Pettyの楽曲はどれもクオリティが高くて、特にラストのHungry No Moreはどこまでも終わらずに続いていきそうなメロディやハーモニー、アコースティックギターのリフが素晴らしいです。

Randel MarshのBeautiful World (#4)や、Benmont TenchのWelcome to Hell (#8)、Mike CampbellのVictim of Circumstance (#10)などは'50年代'60年代のビートロックのようだし、Tom Leadonが提供したOther Side of The Mountain (#6)はウェスタン・カントリーだし、トラディショナルな音楽をストレートに外連味無くやっているのがMudcrutchなんでしょうね。Tom Petty & The Heartbreakesはトラディショナルへの敬意は強く示しているけど、何か堅苦しいものを背負っている気がしますが。


最後にこのバンドの唯一の不満はRandall Marshのドラムス。好みの問題なのかもしれないけどちょっと遅い感じがします。


Hungry No More



Personnel
Tom Petty : bass,vocals
Benmont Tench : organ,piano,mellotron,vocals
Tom Leadon : guitars,vocals
Mike Campbell : guitars
Randall Marsh : drums


Tracks
1. Trailer
2. Dreams of Flying
3. Beautiful Blue
4. Beautiful World (R.Marsh)
5. I Forgive It All
6. Other Side of The Mountain (T.Leadon)
7. Hope
8. Welcome to Hell (B.Tench)
9. Save Your Water
10. Victim of Circumstance (M.Campbell)
11. Hungry No More


Rel:2016 Reprise 554371-2
Recorded and Mixed by Ryan Ulyate.


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