Klemens Marktl Free Spirit Quartet

2010/01/08

Klemens Marktl (ds)
Johannes Enders (sax)
Peter Madsen (p)
Milan Nikolic (b)
Rel: 2009


年末にふらっとよったDUでかかっていて即買いしたライブ。
Klemens Marktlは前作「Ocean Avenue」(05年作)が結構なメンツ(Matt Penman/Criss CheekとかAaron Goldberg)となかなか聞き応えのあったことから、名前はちゃんと僕の頭に刻み込まれてました。Johanes Endersは名前だけは知っていて、あとのPeter MadsenとMikan Nikolicは初耳かな。

全曲Marktlのオリジナル。
はじめっからイメージ通りのハードバップが展開される。もうほんとに4ビートなハードバップ。前作もそうだったけれどMarktlはリーダーでありながら"過剰"にでしゃばることはなくて好印象。#2は徐々にエンジンがかかってきたのかEndersもウネウネしはじめるし拍子がチェンジするブルース曲。なかなか楽しい曲。ただNikolicのベースは特に特徴はないなあ。#3はバラード。Endersのフレージングはどこかで聴いたことがあるような気がする。
中盤の#4は激しく熱いモーダルな曲調のハードバップ。初っぱなのEndersのフレーズが超かっこいい。やっぱコルトレーンの系譜なんだろうけどウネウネウネとしたところはクリポタを感じてしまう。(ちょっと口元の筋肉は劣ってるかな) Marktlのドラムも手数はそれほどではないけど腹にきて気持ちいい。この曲が店で流れてて即買いしたんだなあ。間違いなくこの曲がベスト。続く#5のこってりハードバップ、#6のバラードと続くが面白いのはラスト。アバンギャルドな曲想で、Marktleがリズムをコントロールする以外は、Madsenはブルースをベースとしながらもめちゃくちゃなテンションで音を叩きまくっているし、Endersはそれに呼応するようにヘンテコフレーズを出しまくる。曲名もEric(Dolphy)がOrnette(Coleman)に出会ったなら?ということだし。オーディエンスもいつ拍手したらいいんだか戸惑っているね(笑)

全体的にも高いテンションはグッと伝わってくるし、ジャケもこの作品のグルーヴィーな雰囲気をうまく表現できていていいです。こってり濃い目のJAZZを聴きたくなったら一押しの作品。


Trakcs
1.The Opener
2.Wiedergeburtsorganisationsblues
3.Darkness
4.Bobby
5.Sounds Of A City
6.Song For Rosa
7.When Eric Met Ornette


0 件のコメント :

コメントを投稿

 

Site Serch

Archives

Popular Posts